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マーケティング・リサーチ:調査計画の策定~マーケティング・マネジメント第16版を読む

コトラー&ケラー&チェルネフのマーケティングマネジメント第16版を読みながら気づきを記しています。

今回はマーケティング・リサーチの第2回、調査計画の策定です。

第1回はこちらです。

第2段階として、必要な情報を収集するためのもっとも効率的は何か、計画を立てます。

具体的には、データの情報源、調査手法、調査手段、サンプリング計画、コンタクト方法を決めます。

データの情報源について、二次データでどの程度の情報収集が可能かをまず検討します。二次データとは別の目的ですでに収集されたデータのことで、調査会社などが販売するデータなどがあります。

二次データで解決できればコストは低く抑えることができますが、より突っ込んだ調査が必要な場合は一次データの情報収集を検討します。一次データは今回の目的のために新たに入手される情報のことです。

調査手法としては、観察、フォーカス・グループ、サーベイ、行動データ、実験という5つの方法があります。

観察調査は、顧客の購買や消費行動を観察するものです。エスノグラフィー調査は観察調査の一つの方法で人の生活や働き方を観察するものです。

フォーカス・グループは、5,6人のグループインタビューです。探索型の手法とされフォーカス・グループが一貫した嗜好や態度を示す場合には有効だとされます。一方で、グループ内で意見が影響されやすいことやそもそも設定が不自然であるといった難点もあります。

サーベイ調査は、消費者アンケートのようなものから対面やオンライン、電話など質問するものです。

行動調査は、店舗のスキャンデータや顧客データの購買履歴から消費者理解を試みるものです。レシートに記載された購買履歴の分析も行動調査に当てはまります。

実験調査は、実際にテスト的に使用される状況を、他の影響因子を取り除いて、起きる反応を確認するものです。

調査手段は、質問表、定性的な測定方法、その他IT装置を使った測定があります。

質問表の作り方によってはバイアス(偏見)が起き正しい情報が収集できないことありますので慎重に検討すべきです。

ここまで、調査計画の策定についてでした。

最後までお読みいただき有難うございました。

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