見出し画像

【NPO書評】射精責任

少し前にネット等で評判になっていた本を読んでみました。
ただただ、自分の無知を痛感するだけでした。
望まない妊娠を生み出している、男性側の責任というものをあらためて学びました。
50代になった自分は興味本位で読みましたが、20代の自分が自ら手に取って読むのか、正直、自信がありません。
でも、知るということは本当に大事なことですね。

射精責任
2023/7/21
ガブリエル・ブレア (原著), 村井 理子 (翻訳), 齋藤 圭介 (解説)

Amazonの本のページにこんな紹介文があります。
ーーー
望まない妊娠は、セックスをするから起きるのではない。
女性が世界一ふしだらなビッチだったとしても、何の問題もない。
女性の50倍の生殖能力を持ち、
コンドームを着用したセックスは気持ち良くないという偏見に囚われ、
あらゆる避妊の責任を女性に押し付ける男性が、
無責任な射精をしたときのみ起きる。
ーーー

性教育に関する無知を痛感しますね。
自分たちの世代だと、学校教育における性教育の状況のせいにしてしまいがちですが、でも、しっかり自ら学ぶという行動が必要ですね。
反省です。
男性による避妊の必要性を知るとともに、女性側の苦労や大変さを詳しく理解することが出来ました。「射精責任」というタイトルのため、男性のための本だと思いますが、一方で、女性による避妊方法の大変さ、あるいは望まない妊娠や中絶の現状を学ぶための本です。本書はアメリカの状況をもとにしたものなので、そのまますぐに日本に当てはまるというものではありませんが、女性の心と体の大変さは世界共通のことなので、その点でも学ぶべき本でした。日本の状況については、アメリカで出版された本の翻訳部分以外に、詳細な解説があり、そちらで解説されているので勉強になります。
50代になった自分としては、今さらですが、本書で学ぶことができ、とても良かったです。

「射精責任」という少し刺激的なタイトルのため、敬遠している方もいらっしゃると思いますが、男性も女性も、年齢に関係なく、基礎知識として読んでおくべき本です。
特に、若者支援や家族支援を行っているNPOのみなさんは、押さえておくべき一冊です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?