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これからも人生という旅を楽しもう

寺院には日常とは異なる時間の流れがある


一休寺の境内をめぐる。方丈を後にして本堂の方へ。
冬の日差しが心地よい。小さな門をくぐり、境内に
広がる豊かな風景へ。参道は先にある別の門へと続く。
その空間に身を置き、光と風を感じ、小鳥のさえずりに
耳をすます。つかの間でも豊かなひとときを楽しんで。


方丈を後にして、また参道を進み
門の向うに続く参道は本堂へ
旅を重ねれば、新たなものが見えてくる
葉を落とした木々は境内に光を満たし
苔も光を反射するように
仏像が安置される本堂を過ぎ
いろんな格子を見るのも楽しみの一つで
二重菱格子はお気に入り
境内はまだ奥へと続き
白壁の蔵の宝物殿にも訪れて
白壁は木々や影を浮き立たせたりも
建物の各部もいろいろと気になって
境内には一休禅師の石像も
本堂を振り返りつつ、先へと進めば
二十世紀の森。しんとした森の中に
72体の側奥で不思議な羅漢像が並ぶ
その先には風景を反転させる池が広がって
人生にも穏やかな時もあれば、波立つ時もあるように
そして旅は続いていく。はしは渡らないようにして
大雲軒の門は閉ざされて。時おりイベントが行われるようだ
この開山堂では、チタンによる修繕プロジェクトが

過去からのバトンを新たな形で未来へと

境内に広がる美しい緑のグラデーションを楽しみつつ
もと来た参道を引き返して門をくぐり
一休さんのゆかりのお寺を楽しんで
奥に広がる墓地には永代供養塔も
人生や時の流れに考えをめぐらし

つなぐ つなげる つながる 人の思い

旅をすれば新たなものが目に映るようになり
存在するものの意味をしり
目の前にはまた新たな景色が広がっていく


京都をめぐれば、いろんな寺院と出会う。それぞれに
特徴があり長い歴史を持っている。日本にある様々な
風景や歴史と、そこに流れる空気を感じたい。旅をする
程に見えないものが見えてくる。逆に見えていたもの
が見えなくなることも。人生も同じで、その繰り返し。

それは一期一会。その日の天気や時間帯、光の差し方、
風や空気の質でも感じるものはきっと変わってくる。
桜舞う空、新緑、鮮やかなもみじ、白く染まる季節。
目に映る様々なものが存在する理由がわかったなら、
きっとどんなに面白いことだろう。建物を見るだけで
なくそこに流れる時間を感じて、その場所やものから
発せられる声を聞き、自分なりの旅をつむでいきたい。


今こうしてこの地を訪れたことに、何かの縁を感じ、
次の旅へつなげていこう。日々は過ぎ、季節は移ろう。
雨もふれば、風も吹く。何かをしても、しなくても続く
人生ならば旅するように、これからも人生を楽しもう。


ここは一休さんで知られる一休宗純のお寺。懐かしい
アニメのオープニングソングを思い出し、聞いてみる。
のぞみはたかく   はてしなく    わからんちんども
とっちめちん  とんちんかんちん  いっきゅうさん
未知なるものを知ってやろうと、解釈したりもして。
さあこれから先も、高みをめざして旅を続けていこう。


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