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教会をめぐる平戸の旅

宝亀教会を後にして、次なる目的地を目指して


平戸には、田平天主堂も含め15カ所以上の教会がある。
初めて西洋貿易が始まった場所でもある平戸に広がる
祈りの風景。今回は、その中でも代表的な教会をめぐる
旅だ。島原の旅で知ったキリシタンの歴史。長崎にある
異国から伝わった祈りの風景を感じる旅を続けよう。


宝亀教会を後にして、道の途中の緑のトンネルや
段々畑の風景などを通り過ぎ
山並みの風景の中にひときわ大きな建物
遠くからでも次なる目的地であることがよくわかる
石段の先にそびえるのは紐差(ひもさし)カトリック教会
緑の樹木と青い空、そして白い教会
階段の上に建つ教会はさらに大きく見える
青い空の下、白い壁が光輝く
連続するアーチ窓のデザインに
ステンドグラスや建物の装飾や
手すりのデザインや風景も楽しもう
側面からの立体的なデザイン構成もおもしろい
ここは祈りの風景がある所
空と雲と光と教会と
いろんな角度で建物を楽しんで
側面の出入り口の装飾や
ドームの上に建つ十字架や
統一された階段の手すりなど
建物をまわりをぐるりと歩いてみる
反対側の入り口の向うには
十字架とマリア像
もう一度教会の前まで引き返し
こちらにはファテイマの聖母マリア像
初代の紐差教会は、佐賀県の馬渡島に移築されている

こちらは質素な佇まいに驚くべき内部空間をもつ教会

そろそろ紐差カトリック教会を後にして

内部の様子はこちらから


遠くの高台に建つ白い大きな教会。遠くからでもそれ
だとわかる大きさだ。階段の上に建つ教会は間近で
見るとさらに迫力がある。大規模な天主堂は東洋でも
指折りのロマネスク洋式の教会堂で戦後、浦上天主堂
が再建されるまでは国内最大の教会であったという。

紐差カトリック教会は1929年、鉄川与助の設計により
建てられた。1923年の関東大震災以降に作られように
なった鉄筋コンクリート造の初期の作例のひとつだ。
帯状の装飾やアーチ状の窓がリズミカルに配置された
デザイン。日の光に照らされて白い外壁が美しく輝く。

およそ90年以上前に建てられたとは思えない建物だ。
広々とした内部空間には、色鮮やかなステンドグラス
から光が差し込む。花柄模様の装飾が施された天井。
キリシタンと仏教徒が混在する紐差で、仏教的な要素
も取り入れられたという独特の空間が広がっていた。

日帰りには無理があるかと思いつつも、思い切って
ここまでやってきた甲斐があった。さあこの辺りで
折り返そう。次は平戸島の北側を通って平戸の町へ。


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