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その階段の先に佇む山荘へ

美術館を後にし、その先の階段を上り、しばらく進む
と木々に囲まれた建物が見えてくる。その建物の名は
山荘無量塔。ゆふいんの御三家とよばれる温泉宿で、
由布院 玉の湯、亀の井別荘と並び称される。客室は
すべて離れで、木々の中に点在した配置となっている。

その先の風景に期待を胸に進む
木々の向うにいくつかの建物が見えてくる
山荘無量塔(むらた)は12室の離れからなる温泉宿
こちらがフロントのある建物
建具に、山荘無量塔の文字に、お面。ここだけでも楽しい
その年の干支面が飾られている。京都の嵯峨面がよくに合う
側面にまわり外観を楽しむ。いつかゆっくり訪れたい
建物の佇まい、アプローチ、心地よい緑を楽しみつつ
苔に覆われたやわからな地面の風合いや
雰囲気に馴染む石の彫刻を眺めつつ進む
木々の中に点在している離れの側に
セレクトショップの蔵拙(ぞうせつ)がある
中をのぞいてみる。ショップの他にラウンジスペースも
撮影してもよいとのこと。楽しそうな雰囲気だ
ひとつひとつのものにこだわられていて
壁にもうけられた飾り棚の置物や
アートを楽しむ。それぞれが空間を豊かにしている
ショップを後にし、風景や樹木や
離れの建物を眺めつつ、道を下っていく
道の両側には明治の別荘と昭和の別荘という名の離れ

1992年に現在の山荘無量塔としてスタートし、古民家
の再生を軸に古いものと新しいものをつなぎ、再創造
し独自の世界観を展開されているという。ほんの通り
すぎただけではあるが、建物の佇まい、点在する離れ
の雰囲気、内部を見ることができた蔵拙(ぞうせつ)に
ある空間にも、豊かな世界観を感じ取ることができた。

さらに下るとカラフルなサインが目に止まる
わたくし美術館にはゆふいんに縁のある作家の作品が
その日は休日。またいつかの旅の途中に
その先の通路はアルテジオの入り口へとつながっている
※山荘無量塔ホームページより参照


アルテジオやカフェのthé théoは、山荘無量塔の施設
のひとつ。古きものを大切にしながら、新しい価値を
生み出すという空間づくりの一貫の施設であったこと
に納得する。ゆふいんの山手にある山荘無量塔。いつか
また訪れたい宿が増えていく。併設されたTan's barは
宿泊でなくても利用できるようなので、アルテジオに
併設のthé théo(テテオ)とあわせて、次にはカフェの
はしごをしようか。今度はゆっくりと時間をとって。

晴れ間がのぞきつつあるゆふいんの空


ゆふいんの山手へのサイクリング。小さな自転車では
その坂は厳しいものがあるが、その先で出会える風景
を目指せば気にならない。アルテジオや山荘無量塔、
豊かな空間や風景に出会うことができた。さあ一気に
坂を下ってゆふいんの町へ。次に目指すのは14時に
予約している美術館。ちょうどよい時間となってきた。

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