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竜とそばかすの姫の世界観

竜とそばかすの姫は、細田守の最新作である。

ようこそUの世界へ、と物語にいざなわれる。
Uというのはインターネットの中の仮想世界。
主題歌の「U」は、その世界観と融合する。

冒頭から繰り返す、心に響くドラムのリズム、
洪水のように押し寄せる音に、気分は高揚し、
その緻密で迫力ある映像に引き込まれる。

その楽曲は、King Gnuの常田大希率いる
millennium paradeによって作られている。
そこに、主人公のベルの歌声が重なり、
複雑で壮大な音楽が作り出されている。

素晴らしいオープニングのシーンである。
もっと、この音楽を味わっていたい、
この空間に身を置きたい気持ちとなる。

主人公のすずとベルの声、そして歌唱もすべて
中村佳穂というミュージシャンが担当している
透き通る歌声に、その世界に引き込まれる。
映像と世界観と歌が絶妙に共鳴しあっている。



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ベルの衣装デザインはアンリアレイジである。
アルティアムでの「AとZ」が記憶に新しい。
洗練されたデザインと表現力に圧倒された。
今回も世界観に相応しいデザインだと思う。


細田守の作品の映像も、音楽も好きである。
ファンタジーである物語と、その映像と音楽が
気持ちよく融合し、その世界に引き込まれる。
おおかみこどもの雨と雪のサウンドトラックは
映像と調和していて、今もずっと聞いている。


ストーリーには、賛否はつきものだと思う。
展開を劇的にするほど、どこかに綻びが生じる
のも仕方ないと思う。あとはそれを見る人が
どう捉え、どこに価値を見出すかでよいと思う


竜とそばかすの姫のストーリー、映像、音楽も
ふくめたその表現力、世界観に感動している。
映画館でみることができてよかったと思う。
また、次回の作品も楽しみにしておこう。

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