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ハプニングにもめげずに旅を続けよう

今日の旅に期待を膨らませて

朝の散歩から部屋へと戻る
部屋を片付けてチェックアウトのその前に

朝の散歩から戻って、チェックアウトの準備をする。
昨日とうって変わり、天気も大丈夫そうだと思った時、
部屋の中で大きな破裂音が響いた。聞いたことのない
音に思考が止まる。部屋を見回しても変わった様子は
ないと思いきや、自転車の前輪タイヤが破裂していた。
胸いっぱいに膨らませた期待も一気にしぼんでいく。


ここまでよくがんばってくれたダホン ダッシュアルテナ

2021年4月に博多に来てから、本格的に始めた自転車
の旅。走行距離は2000kmを超えているものの、まだ
タイヤの溝もあり、この旅は大丈夫と思いこんでいた。
九州にて、この自転車に乗る最後の旅の朝。願わくは
今日一日と思ったが、昨日や今日の移動中でなくて
本当によかった。調べると福江島にレンタサイクルも。
再び福江港に行き、そこからめげずに旅を続けよう。


電動アシストサイクルのGOTOCHARI

福江港で自転車を借り、五島の旅を続けよう
自転車の手続きなどで、日はだんだんと高くなって
船が行き交う風景を眺める間もなく
それでも道沿いの鮮やかな青色に立ち止まったりしつつ
目的地を目指して自転車を走らせる
快晴だったはずが怪しげな雲行きに
時間は押していても、道中の風景も旅の一部
自転車を停めては気になる風景を記録する
まだ先の目的地へ。入江に沿ってひた走る
島の向こうは雨が降っている様子。でも行くしかない
ときおり顔をのぞかせる青空に安心するも
雨がぱらつき始めた。まだ旅の序盤に
祈るような思いで自転車を走らせて
最初の目的地の堂崎教会に到着
堂崎は五島におけるキリスト教布教の拠点となった場所
煉瓦はイギリスでもフランスでもないアメリカ積み
5段の長手積みと1段の小口積みが繰り返されている
イギリス積みの簡略版で仕事が早いという
西坂の丘で殉教したヨハネ五島を記念し建てられた堂崎教会
五島の人々とキリスト教が出会いがテーマのレリーフの奥に
緑に包まれたマリア像
入り口部分のアーチと上部の窓のアーチの意匠が連続する
バラ窓やアーチにまでディンティル(歯飾り)も
時を経た煉瓦の風合いに教会の歴史を感じつつ
またアーチや窓の凝ったデザインにも目を止める
海に面してたたずむ美しい堂島教会

こちらの動画で堂崎教会の様子がよくわかる

今回は鉄川与助の足跡の一部をたどる旅でもある。
この堂崎教会では、1879年に建設された後、1908年
の改築の際に鉄川与助が携わっている。鉄川与助は
1907年に初めて手掛けた冷水教会が竣工した翌年に
堂崎教会、その後、今回の旅で訪れた青砂ヶ浦天主堂、
大曽教会、頭ヶ島天主堂の教会建築を手掛けていく。

冷水教会や青砂ヶ浦天主堂にも足を伸ばし

旅の始まりには大曽教会を訪れた

そして中通島の東端に建つ頭ヶ島天主堂へも

福江港で借りたレンタサイクルで、なんとか自転車旅
を続けることができた。そして電動アシストサイクル
はすいすいと進む。電池切れに注意すれば、予定通りに
調べてあったもう一つの宿泊施設も見に行けそうだ。
天気は気になるが堂崎教会を後にして、先へと進む。


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