Intrepid 4x5 Camera買ったよ

つい最近Intrepid 4x5 Cameraという大判フィルムカメラを購入したのでどんなもんか書いていこうと思います。


Intrepid 4x5 Cameraとは

4インチ x 5インチの大きなシートフィルムを使用するカメラです。フィルムカメラではありますが、首から下げる感じのカメラではなく、蛇腹カメラと言った方が伝わるかもしれません。蛇腹の色は黒・青・緑・赤の中から選べました。重さは1kgちょっとなので今のところ3000円の三脚でも難なく写真撮影できています (手持ちは無理)。

購入したIntrepid 4x5 Camera

購入したものなど

上のカメラはボディーだけの販売なので撮影するためにいろいろ揃える必要があります。

  • リモートレリーズ

  • 三脚

はもともと持っていました。新規に用意したものとして

  • レンズ

  • シートフィルム

  • フィルムホルダー

  • 冠布 (遮光できる風呂敷のようなもの)

  • ルーペ (ピント合わせ用)

があります。シートフィルムはヨドバシより安かったのでIntrepidと一緒に買いました。ルーペは特に必須だと思います。ルーペを持っていないときに撮った写真は、フィルム本体を見るとピントが合っているように見えますが、引き伸ばしたときにピンボケしていることが分かって暗室でひとりテンションが下がります。冠布も風呂敷で代用していましたが、案外光が漏れてくるので、中古を2千円くらいで買いました。フィルムをフィルムホルダーにセットするときは暗室に行くかダークバックが必要です。いつもフィルム現像で使っているダークバックでフィルム装填できたので、小さすぎなければ問題ないと思います。

ピント合わせ用ルーペ。ポジフィルム観賞用だがピント合わせ用として使えた。

購入後調整した箇所

基本的に上記のものをそろえると撮影できるのですが、私のカメラはレンズボードをロックする金具が固くて少し緩めました。レンズなしではスライドはするけど、レンズを付けるとボードが少し厚いのか金具が下りずロックできませんでした。ねじを緩めるとちょうどいい感じにロックできるようになります。

レンズボードをロックする金具の部分。斜めにスライドすることによってレンズボードをロックできる

なぜ買った?

2021年ごろに暗室ワークショップに参加して暗室に通うになりました。それまでも旅先の景色はNikon new FM2 というフィルムカメラで撮影していたものの、写真屋さん任せでCDに焼いてもらってPC・スマホで鑑賞というスタイルでした。フィルムカメラで写真を撮るのは楽しいんですが、最後に出てくる写真に、違うな、と感じることがありました。モノクロ写真ではそれが顕著であまりモノクロフィルムで撮ることをしませんでした。それが暗室教室を経て自分の思い通りに写真をコントロールできることに楽しさを見出せたのです。フィルム写真の楽しみが増してからはのめり込むのは一瞬で、フィルム・現像液を変えてみたり印画紙を色々変えたりしていました。そうこうしているうちに祖父が中判フィルムカメラを持っていることを見つけてしまい、Pentax 645Nを借りてしまいます。初めて中判フィルムを暗室で引き伸ばし機にセットしてピントを合わせたとき、思わず声が出てしまったのを覚えています。粒状感と滑らかさが同居していて中判カメラが一目置かれている理由が分かった気がしました。ここまでくると大判カメラに手を出してしまうのも時間の問題で、いろいろ調べるうちにIntrepidというカメラが新品で5万円ほどで購入できると知り今に至ります。

撮った写真など

今のところテスト撮影ばっかりでお見せできる写真がほぼないのですが、テスト撮影の中でもかろうじて見れる写真が以下です。姫路城で鏡花水月というイベントがあり、以下のような姫路城がライトアップされています。

姫路城と池に映る姫路城。Androidタブレットをライトボックス代わりにしています。ILFORD HP5+を東京パイロで現像

さいごに

大判カメラについて調べると写真館や建築現場、美術関係などのプロユースでバリバリ活躍していた、という少し敷居の高いカメラに思えます。でもいざ購入してみるとピントや構図、ブレに気を付けると案外気楽に撮れるカメラだなという印象です。撮影体験そのものと印画紙にプリントしたときのクリーミーな描写にはしびれるので、気軽に撮っていきたいと思います。

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