超戦士 IN 闘強導夢 2023

 皆さまごきげんよう。今回は昨日行われた『新日本プロレス 超戦士 IN 闘強導夢 2023』のメインイベント、“アントニオ猪木追悼特別試合”永田、小島、真壁vs藤波、鈴木みのる、4代目タイガーマスクについて、ただありのままを書いてみようと思いますわ。

 まずは永田組の入場ですわね。3人とも闘魂タオルを首にかけていますわ。テーマ曲は真壁のもの。この曲『移民の歌』は元々ブルーザー・ブロディが使っていたものですので、ブロディはいないのにブロディをぼんやり思い出すふしぎな状態で眺めていますと、藤波組の入場ですわ。こちらは鈴木、タイガーマスクが手に闘魂タオル。そして藤波は首に。そしてガウン。わたくしこの試合に4代目タイガーマスクが出場することにホッとしてますのよ。

 4代目タイガーマスクは、頑なに佐山に教わったプロレスだけをし続けていて、アントンのお気に入りでしたから。最近は新日内で窓際に追いやられていましたが、全日で世界ジュニア王座を獲得し活躍していましたわね。全日は4代目タイガーマスクに世界ジュニア挑戦そして獲得の機会をくれたので、素直にありがとうといいたいですし、4代目タイガーマスクをリスペクトしぐさで扱ってくれていた全日ファンって素敵だと思いましたのよ。新日に媚びて来る全日は哀れであまり見たくはありませんが、4代目タイガーマスクをいいポジションで使ってくれる全日は好きですわ。だって昔の新日にリスペクトあってのタイガーマスク起用ですわよね。新日が昔の新日をないがしろにする昨今、他団体が三顧の礼で昔の新日の要素を持っているレスラーを迎えて大事にしてくれるのはホッとしますわ。

 そして藤波が久々にドーム出場で何やら感慨もひとしおですわ。橋本、飯塚vs小川、村上の試合で飯塚が村上をスリーパーで仕留めて勝った時に「誰がこの飯塚を(想像しましたか!!?)!!!」と嬉しそうに言ってくれたドラゴンをわたくし忘れてはいませんわ。ドラゴンお帰り!!!そして試合を裁くレフェリーはタイガー服部。……そこは魁勝司(北沢幹之)がよかったですわ。新日黎明期を支えた実力派であり、前田日明の要請を受けてリングスでレフェリーをしていた頃には、リングスネットワークの強豪外人たちを極めまくり、リングスの裏番長までこなしていた魁勝司が!!!こんなこと言っても仕方ないのは分かっていますけれども、言わずにはいられませんわ~!!!

 試合は永田と藤波で開始。最初のロックアップで永田が一瞬腕を押す反動でバックに回ろうとしますけども、上手く行かず、右腕を中に入れて首を取りに行く方式にスイッチしますわ。すると組み合ったまま下がる藤波、ロープに背で触れてブレイクがかかるも巧みにポジション入れ替えて永田をロープに詰め、しかしクリーンブレイクで離れますわ。

 2度目のロックアップで永田はファーストコンタクトでやろうとした腕を押す反動でのバック取りに成功、藤波は永田の腕をクラッチさせないようにリストを取ってバックを取り返しますけども、永田が既に腕を取っていてリストロックを狙って行きますわ。藤波が取り返し、永田の腕を背くの字に極めるハンマーロックに行きますが、永田は逆側の腕をバックエルボーしぐさで振るふりをして、藤波の避けしぐさを誘発して、下がった肩口の上から腕を絡めて体を入れ替え、首を取りましたわ。そしてロープブレイク。何気ない序盤の攻防ですが、ちゃんと戦闘技術が、レスリング技術がありますのよ。最近のレスラーの試合はロックアップで単に押し合ってロープブレイクが多いですけども、こういうところでこのようにさらっとレスリングをするベテランを窓際に追いやるようでは本当の新日本プロレスとは言えませんし、観る側もこういうシーンこそしっかり見てほしいのですわ。

 さて3度目のロックアップは永田がヘッドロックに取り、ロープワークへ。ショルダータックルで藤波を倒し、起き上がって来たところに蹴りを叩き込みますわ。1発、2発はよかったのですけれども、3発目をキャッチされドラゴンスクリュー!そして鈴木みのるにタッチ。

 因縁の対決は意地の張り合い顔の張り合いでスタート。しかしみのるが急所攻撃?でスカして、仰向けに倒れた永田の足を取って、裏ももを蹴るサイキックを連発。起こしながら自軍コーナーに詰めて胸張り手1発でタイガーマスクにタッチ。

 タイガーマスクはミドルキック2発にローリングソバット。腰を落とした永田が転がり、半ダウンの状態。何気ないポジション取りにも技量がうかがえましてよ。そこにタイガーマスクが佐山しぐさのストンピング(踏み蹴り)を頭部に1発。すかさずフライングメイヤーで投げ、両腕取ってのサーフボードストレッチへ。いいですわね、昔の新日を観ているみたい。タイガーのマスクも何気に初代フォルムですし、粋ですわ。そして額にエルボー。これはヒットしていませんわね。タイガーすぐに背中に蹴りを叩き込みますが、いきり立った永田のボディブロー反撃を1発食らい、ちょっとケンカしぐさで自軍コーナーへ叩きつけるとみのるが永田を捕らえるアシストし、タイガーは永田に胸張り手2発、頭にナックル1発、そして胸板にミドルキック1発、藤波にタッチ。

 藤波は永田にトーキック。ハンマーブロー、ロープに詰めて胸張り手2発。すると永田がエルボーを返す。藤波は胸張り手、永田がエルボーを各2発放ち、続く藤波の3発目が、左手で打つ意表を突いたドラゴン張り手。そしてリスト(手首)と首をつかんで自軍コーナーへ叩きつけて鈴木みのるにタッチ。永田が逃げられないように体で活路を塞ぐ藤波、さすが巧いですわ。永田がローンバトルになっていますわね。早いタッチワークでただ交代するのではなく、合間合間に技術を見せるから退屈しませんわ。

 さぁ、みのるはコーナーに詰めてのトーキック6発。そして永田の頭をつかんでリング中心へ向かいつつエルボー3発。永田が1発返し、挑発するとみのるがエルボー4発。永田が1発返し、みのるがそれに対して返そうとすると永田が上手くエクスプロイダーで捕らえて投げましたわ。小島にタッチ。鈴木みのるはコーナーへ。

 小島はコーナーのみのるへトーキック1発から胸板へマシンガンチョップへ。耐えて叫ぶみのるに脳天チョップから再び胸板へマシンガンチョップ。反対側のコーナーへスローして串刺しジャンピングエルボーを食らわせてみのるを転がすと「行っちゃうぞバカヤロー!!!」アピールと思いきや、転がされた時にそのまま立ち上がったみのるが、小島の「行っちゃうぞ」のタイミングでフロントハイキックを顔面へ。こういうのいいですわよね。そんなにダメージ蓄積していない時に隙だらけのアピールされたらチャンスと見て攻める!新日本プロレスにはこうあってほしいですわ。小島が反撃のエルボー3発からローリングエルボーを狙いますと、そこにみのるがカウンター気味のボディニーリフト。小島をコーナーにスローして串刺しフロントハイキック。フライングメイヤーで転がしてロープに走ると小島が立ち上がり、みのるはミドルキックを出しますけどもキャッチされてエルボーを脚に落とされ、続く小島のエルボー1発を食らって火がついたみのる、小島とエルボーを8発も打ち合い、小島のエルボーをさらに3発食らいますが高笑いしてカタいエルボー1発お見舞い!して小島をグラつかせますわ。小島たまらずうつ伏せにダウン、みのるはタイガーマスクにタッチ。

 小島をロープにスローした2人はダブルのトーキックからサンドイッチミドルキック。みのるのナックル、タイガーがソバットからタイガードライバー。カウント2でキックアウトしたものの小島ダウン。タイガーは胸張り手2発からのタメを作ったナックルパート。もう1発狙うものの立ち上がり読んでいた小島がラリアットでタイガーの腕を刈り、トーキック、首を捕らえてジャンプ1番コジコジカッターへ。……この名前カッコ悪いですわよね。元の名前のダイヤモンドカッターじゃいけないのかしら?……何でもかんでも技名だけ変えてオリジナル技だと言い張る風潮はいかがなものかしらと考えていましたら、小島がローリングタッチで真壁に交代ですわ。

 出て来た真壁はまずコーナー待機中の藤波、みのるを蹴散らし、タイガーをコーナーに振ってラリアット。コーナーのセカンドロープに乗って頭部パンチ連打。わたくし、これが苦手なのですわ。タイガーのエルボーといいこの頭部パンチといい、明言は避けますが、あえていうならカメラワークが悪い!とカメラマンのせいにして一件落着ですわ。続いてノーザンライトスープレックス狙いの真壁ですが、踏ん張ったタイガーがボディニーリフト。出て来た藤波に向かって真壁をスローすると藤波がトーキック。真壁がトーキックをやり返そうとすると藤波が足をキャッチしてドラゴンスクリュー。みのるが藤波に向かって永田をスローすると、永田がフロントハイキックを出し、藤波がキャッチしてドラゴンスクリュー。こうなると小島もタイガーにスローされてトーキック、もちろん藤波にキャッチされてドラゴンスクリューを食らいましたわ。昔ドン・フライが蝶野と組んでいた頃、躊躇なくこのドラゴンスクリュー大回転の流れに加わって、誰よりも豪快に回転して虫の息になっていたのを思い出しますわ。あれを見て、ドン・フライがプロレスラーの魂を持っていると確信出来ましたわ。アントンの引退試合の相手が小川直也ではなくドン・フライだったことは、アントン引退期のドン・フライと小川直也を見比べてみると納得ですわ。本人たちはあれをどう思っているのかしら。さて試合はみのるが小島にスリーパー、タイガーが真壁に卍固め、藤波が永田にスリーパーからドラゴンスリーパーに移行の三重奏に差し掛かり、リング上はタイガーと真壁の一騎討ちに。ロープに走ったタイガーに真壁のカウンターラリアット、エルボー1発。続く真壁のランニングラリアットはタイガーに回転十字固めで切り返されてカウント2。チャンスと見てロープに走ったタイガーでしたが真壁がパワースラムでカウント2を奪い、ランニングラリアットを炸裂。ダイビングニードロップを狙うとみのるがコーナーに上がって頭突きでカットして落とし、タイガーが飛び付いて丸め込もうとしますが失敗。真壁が被さってカウント3。藤波組は敗れましたが、しっかりチーム内握手。みのるがタイガーと握手したの新鮮ですわね。最後は藤波がマイク。四方に礼をして「えー、ちょっと息が上がってますけど、改めて、新年明けましておめでとうございます。今日はアントニオ猪木さんの追悼大会にご来場いただき、本当にありがとうございます。まだまだ、この後、猪木さんの闘魂をもってあがる選手がいっぱいいますので、どうぞご期待下さい!せっかくですから、例の猪木さんのあれを行きましょう!どうぞご唱和下さい!行きまーす!イーチ!ニイ!サーン!ダー!どうもありがとうございましたー!」で『炎のファイター』が流れましたわ。みのるも一緒にダー!をやってくれてるの、嬉しかったですわ~!!!そして改めて、みのるがタイガーと握手。いい締めでしたわ~!!!

 アントン、安らかに!!!

 押忍ですわ~!!!

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