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いつの時代にもある「つまらない」を紛らわすための社会活動

社会学者の宮台真司先生が、「【5金スペシャルPart1】コロナでいよいよ露わになったコモンを破壊する資本主義の正体」で興味深いことを言っていた。

1959年生まれの宮台先生が、中学高校くらいのころのマルクス主義的実存主義といわれる「新左翼」の話。上記動画の52分くらいのところ。

彼らは主張は、正しいことをするために再配分しろ、という表向きの体裁はあったものの、その動機の根っこには、「毎日こんなつまんえんだよ」という実存的な関心があったという話。

もう何十年も前の話だが、今のなんら変わらないじゃないか、と思ってしまう。当時は、イデオロギー的な思想に基づいたガチの戦いがあったと思っていたが、実は表面的なものだったのか。

これは、比較的最近あったSEALDsを見て思った感覚を説明してくれる。

なんで、彼らはそんなに怒れるのか?もちろん政治の体たらくはあるかもしれないが、自分たちにそこまで感情的になるほど国は粗相をしているだろうか?

なんでそんなキレるのか、いまいち腑に落ちなかったが、言われてみれば、彼らは別に政治に対してガチで怒っているわけでもなく、ただ、平凡でつまらない毎日から抜け出してたくてやっているのだと言われれば納得できる。

つまらないからといって公共的なマインドを装い、社会的な活動をするのはやめたほうがいい。

気持ちのこもってない活動は心を動かさないし、そもそも確固たる経験に基づいていない活動は、社会にとって不要であることの方が多いだろう。

実存的につまらないのであれば、それに真っ直ぐに向き合えばいいじゃないか。

心から怒れる問題は、まだ社会には沢山あるだろう。

そういうものが現状はなく、かつ、探しているのであれば、いろいろな人にあったり、いったことのない土地に行ってみたり、沢山経験を積むといいだろう。



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