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オクトパストラベラー -大陸の覇者- 楽曲解説まとめ

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バトル1 -大陸の覇者 闘技場ver. (Soundtrack edit)/ボスバトル2 -大陸の覇者 闘技場ver. (Soundtrack edit)

バトル1 -大陸の覇者 闘技場ver. (Soundtrack edit)/ボスバトル2 -大陸の覇者 闘技場ver. (Soundtrack edit)

バトル1 -大陸の覇者 闘技場ver. (Soundtrack edit)
今日はボーナストラックに収録のこの2曲を解説したいと思います。
ショートバージョンは内容はほぼ同じなので割愛します👌

まずこちらの『バトル1』のアレンジ、アレンジアルバムBreak&Boostの時は自分でアレンジをしなかった為、これを機に改めてBBバンド編成でアレンジをしました💪
細かい部分で原曲とは変えてるんですが

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バトル4/闘いに挑みし時

バトル4/闘いに挑みし時

バトル4
討伐クエストの通常戦闘時に流れる曲ですが、大陸の覇者のメイン戦闘曲のようなイメージで作りました。
こういった通常戦闘曲とボス戦闘曲って、じゃあ具体的にどう書き分けてるの?という話ですが、
まず大きいのはワンループの尺の長さです、通常戦闘曲の方は60秒程度をベースに長くても1:30くらいまでを目処に作っていて、
ボス戦闘曲は基本は1:30をベースに、長いと2:00超えるものもあります。

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不運の予感/迫りくる敵

不運の予感/迫りくる敵

不運の予感
題名の通り、なーんか嫌な事が起こりそうだぞ、って感じの曲です。
オクトパストラベラーでは基本的にあまりシンセサイザーを使わない方針なんですが、
この曲ではエレクトリックピアノをふんだんに使用しています。
というのも、RPGにおけるエレクトリックピアノのこの曲のような使い方って、半ば共通認識のようになっていて、
アイコン的な意味で「これから何か事件が起きるぞ」とか「不穏だぞ」って事が伝わ

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穏やかに慎ましく/厄介ないざこざ

穏やかに慎ましく/厄介ないざこざ

穏やかに慎ましく
『やさしさに包まれて』という無印のめちゃめちゃ便利なイベント曲があるんですが、とにかくどんなシーンで使ってもいい感じにまとまってしまうので、あまりにも使用頻度が高く、流石に飽きるので新作をという事で制作した曲です。

なので基本はそれを踏襲した雰囲気なんですが、この曲ではピアノ・ストリングス等加わって、ちょっと切なさも感じさせるような曲になっています。

厄介ないざこざ
RPGで

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なんて珍妙な!/期待を胸に

なんて珍妙な!/期待を胸に

なんて珍妙な!
ここからは、大陸の覇者用に新規で用意したイベント曲ゾーンになります。

この曲に関しては曲名を見て元ネタに気付いて頂いた方はどれくらいいるのでしょうか(笑)。
そう、無印の『なんて滑稽な!』に続くコミカル曲第2弾です。
滑稽なに比べてより怪しい雰囲気というか、文字通り珍妙な感じを味わって頂ければ嬉しいです。

シロフォンやクラリネットの音色はこういったコミカル系の曲には欠かせない要

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名もなき町 -繁栄-/追憶の塔

名もなき町 -繁栄-/追憶の塔

名もなき町 -繁栄-
第3段階「繁栄」アレンジでは更に人が増え、町としての風格が徐々に出てきた、といった雰囲気を意識しました。

シアトポリス程では無いですが、石畳で舗装された城下町のようなところで使用されてもいいような、重厚さすら感じるようなアレンジを目指しました。
同じメロディでもこうやってアレンジを変えると違った雰囲気を表現出来るのも、音楽の楽しさの一つですね💡

追憶の塔
この曲も結構気

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名もなき町/名もなき町 -発展-

名もなき町/名もなき町 -発展-

名もなき町
名もなき町はゲームリリース後しばらくしてからのアップデートで新たに追加された町づくり的なコンテンツですが、発展度に応じて3パターンの楽曲が用意されています。
恐らくサントラ発売現在時点ではその発展系はゲームでは実装されていないと思うので、このサウンドトラックで壮大なネタバレを行うことになります(笑)。

まずは第1段階のこの曲ですが、アレンジもシンプル目、如何にも開拓初期を思わせるよう

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全てを極めし者/OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者 - エンディングテーマ -

全てを極めし者/OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者 - エンディングテーマ -

全てを極めし者
いよいよパーディス三世とのバトル曲です。

第1部のラストバトルという事で、3人の極めし者を超える圧力感が出るようなバトル曲を目指しました。
こちらでもやはりオルガンのサウンドを基調としつつ、そこにドラムギターベースなどのバンド楽器が入る事によって、
ゴシックな雰囲気を感じさせつつ、堅牢で圧倒的なプレッシャーを感じさせるようなサウンド構成になっています。

それとこれはパーディス三

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エドラス城/欲望に溺れし時

エドラス城/欲望に溺れし時

エドラス城
第1部のラストダンジョン的な位置付けなので、そういったクライマックス感というか、旅の終着地点といった雰囲気をなんとなく意識しています。

サウンドの特徴としてはやはりオルガンが重要になっているかと思いますが、これもやはりお約束的に、この場所は何か特別な感じがするという雰囲気を演出する一因になっているかなと思います。

あとやはりラスボスと言えば大きなお城ということで、お城感演出するのに

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記されざる島オルサ/“覇王”パーディス三世のテーマ

記されざる島オルサ/“覇王”パーディス三世のテーマ

記されざる島オルサ
個人的に大陸の覇者の楽曲の中で一番気に入っている曲です。

元々こういった物悲しい曲が自作の中でも好きな傾向にあるんですが、この曲で特に気に入っているのは、まずAメロティンホイッスルでシラファ♯と演奏されるフレーズがその後ストリングスで再び演奏されるんですが、その部分の盛り上がり、特に気に入っています。

形としてはとてもシンプルで、なんら難しい事をやっていなく、転調などのテク

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名声に溺れし時/名声を極めし者

名声に溺れし時/名声を極めし者

名声に溺れし時
アーギュスト専用のバトルExtendです。
『“劇作家”アーギュストのテーマ』同様、チェロでモチーフの変奏型を演奏しつつ、いよいよ物語はクライマックス!という雰囲気の楽曲です。
それはもうゴリゴリにチェロをかき鳴らしてもらっています(笑)

段々とネタが切れてきて、特筆すべきネタもありませんが(笑)
繋ぎのブリッジの部分は結構気に入っています。
Extendに関しては、割とどの曲も

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権力に溺れし時/権力を極めし者

権力に溺れし時/権力を極めし者

権力に溺れし時
タイタス専用のバトルExtendです。
バトル曲が3連系のリズムパターンになっているので、Extendもそれに合わせて3連系になっています。
この3連のモチーフは『“英雄”タイタスのテーマ』から続く3連のリズムモチーフの展開でもあります。

3連系のモチーフって細かく動いている割にはスピード感をあまり感じない欠点があるので、自ずとテンポを上げたくなっちゃいがちなのですが、この曲も例

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富に溺れし時/富を極めし者

富に溺れし時/富を極めし者

富に溺れし時
ヘルミニア専用のバトルExtendです。

専用Extendなので、ヘルミニアのテーマフレーズの断片を使って楽曲を構成していますが、
フレーズだけでなく、コード(和音)の面でもヘルミニアの雰囲気が出るようにしています。
例えば、曲冒頭はGm9(ソシ♭レファラの和音)→Cm9(ドミ♭ソシ♭レの和音)という和音の進行をするんですが、これは後に繋がる『富を極めし者』の冒頭と同じ進行になって

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タイタス大聖堂/大劇場

タイタス大聖堂/大劇場

タイタス大聖堂
タイタスのテーマのアレンジで、ボーカルは引き続きKanonさんです。

怪しい人体実験が行われていたのはまさかの聖火教会のお膝元だったという中々にホラーな展開なのですが、
音楽にもそんな雰囲気をふんだんに盛り込んでみました。

スネアの淡々とした一定なリズムや、静けさのあとのハッとするようなボーカルソロは、恐怖はヒタヒタと知らず知らずのうちに暗闇から迫ってくるぞ、といった感じの様を

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