イメエジの幻影がひらめく心のなんと仄暗いことよ

思い出の反芻をし

それはまるで祖母の箪笥貯金
のように役に立ち
道端にアンプを置き
鳴らした音に 安住の地を見る
必要ない サクリファイス
路上に鈍い音の 殴り合い

性行為をしすぎればパートナーが泣き
性行為をしなさすぎれば?
やっぱりパートナーが泣く
(じゃあ適切って一体?)
宿木のある窓からナーグル
または締め切られていて惑わないカフス
(ただしさってなに?)
(もしくはかなしさって?)

暴力や薬物とは距離を置く必要がある
(それは世界からは消えないのだろうか?)
(いやそれは俺の中から消えた時のように消えるんだ)
いつも伺う顔色に失笑を買ってきたが
やっと 遠からず 知るを足る
(足るを知るでは?)
(詩においては韻律と遊び心こそが正義だ)

要は意識なんだ ようやく時間だ
口で噛んだ詩の響きが 閑散とした街に
じき癇癪のように伝わる
半角 で書く 小さく けれどでかく
観察している 暗幕の向こう側
リズム 松果体揺らしたbars
潤った干魃 ちいさな端末の奥、文字の雫

セックスには触れなかったシェイクスピア
ロミオとジュリエットが悲恋でなければ?
プリセットにいれられた週末ウィークエンド 掛け値なし
眠れない夜に 書いているのだ
キッチンは真夜中 詩人と天の川

まこもを抽出して
まるであの夜のようだ
過去の自分たちが ゆすぐ 季節
冬の風物詩ね 急須からついで
数式のパズルとユークリッド空間
もののついで そして あはれ
習慣だからね まわる風車
かさねがさね ただ願われる
平和と よろこび
いまかなう このとき

さて 今夜も
書き上げた詩を
インタアネット上に写す時間だ
やれやれ 言葉を書いていると
夜はやけに短く ちび、、に縮んでしまう
母が乱暴に洗ったわたしのセエタアのように
もしくはガキ大将を前にした可哀想な子供時代の
未熟児あがりでなきべそをかいていたわたしみたく

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