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物思いにモノリス(ことわざ)

私は真剣だ。ゆえに、針のむしろに正座させられるような気持ちで最近を過ごした。最近は細菌のせいで38.8おみゅパワーを記録し、去年膨れ上がった創作欲に一旦ブレーキを掛けられたが、結果的に冷静であり冷戦状態。

書く手も意図的に止めていたのだが、あるシンプルで、重大な問題にぶつかった。

あれ……私って何書きたいんだっけ❓

何度問うても『あ? ねぇよんなもん』と心が返事をするばかり。だが不思議と落胆の色はなく、まぁ気楽でいいじゃねぇかと病み上がりに一服。
悪寒おさまる手で茶でも入れると、ようやく人間らしい生活が少し戻ったと安堵した。悪いね、安っぽい人間観で。
でもまぁ、この年末年始は史上最悪に全てが噛み合ってなかった。プライベートを赤裸々に語るなんざゴメンだが、きっと親族全員がちょっとずつダメージを受けてしまったんじゃないかな。

だからこそ、熱にうなされながらも一歩二歩引き、誰よりも冷静になろうと努めた。

その意識状態を保ちつつ、思考を進めた。
一体私と、世間で評価されてきた文筆家――何が違うってのか。
ちなみに、地味に『星新一』が好きだ。昔読んだ彼のエッセイに『生まれてこのかた憂いを抱いたことがない』みたいな事が書いてあった。生来の楽観か家柄か……要するに深刻に徹するのが苦手なのだろう。
それって、何てステキなんだろう。

周りを見りゃあ、『そこで⁉️』って部分でつまずいて、延々よくわからない理屈で悩んでいる人が居る。そのザマは、もはやオカルトに片足を突っ込んでるように見える。
私の言葉にもっと力があれば『まっ、済んだ事ぁいいじゃねぇか!』とか『まだ起きてもねぇのにクヨクヨすんなって!』とかで、サッパリ済ませたいのだが、人間力不足でございまして机上の空論。うわすべりのからっ風。

で、逸れてしまったが、他の文筆家と私の違いなんて『全部』だよそりゃあ。モノリスはいつ出てくるって? この辺りまで思考を進めた時、私の想像の中の平原に確かに降ってきたんだ。
ええと……あの辺りだな……なになに。

【うなぎのタレ】

そう、こう刻まれていたんだ。これがあんまりバカバカしくって、悩むのやーめよってなって、今回のエッセイを書いたのさ。

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