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視覚属性:円グラフに罪はない。笑

久しぶりの note 投稿になりますが、引き続き「視覚属性」に関するトピックを取り上げてみたいとおもいます。

円グラフを使う意味

グラフの種類の話をするとき、「円グラフ」を使うのはよくない、という声をたまに聞きます。
個人的には、そうだね、と半分思いつつ、ちょっと違うんじゃないかな?となるので、思うことを書いておこうと思います。

あくまで個人の意見ですが、少しでも「なるほど!」ってなってくれたら嬉しいです。

得意とニガテ

はじめに、円グラフの長所と短所を整理します。

人間の仕様:角度の比較がニガテです

まず、人間の脳のしくみとして、「角度の比較」が得意ではないです。
円グラフが良くないとされる理由の一つです。これは我々が人間である以上仕方がない笑

なので、こんな円グラフを作ってしまうと、見る人は混乱します

一番大きいのはどれ?
売上の製品サブカテゴリ内訳(データ:サンプルスーパーストア)

こういった比較が目的なら、円グラフじゃなくていいよね、となるので、
ここだけ切り取ると、「円グラフは良くない」ってなります。

どれがどのくらい大きいか、
位置の属性(ここでは棒グラフ)を使ったほうが比較しやすい
色分けしなくてもイケる


円グラフの特技は?

一方、円グラフじゃないとできないこと、って何でしょうか?
個人的には、水平、垂直との比較は感覚的にしやすい、と感じています。
先程のように、項目数が多いと、この線に乗らないパーツがあるので見づらいのかな、と思います。

時計だと、3時、6時、9時、12時
この線はなんとなく見えてる気がする

アナログ時計も角度で大体の時間見ますよね

なので、その特性に沿ったデータであれば、円グラフは有用かな、と思っています ※個人の感想

たとえば、

例をあげると、〇〇率とか進捗、などは、項目が2~3個になり、かつ
25%、50%、75%の線が意味を持つので、円グラフだと概要をつかみやすいと思います。

例1:FIBA world cup Japan vs Finland のシュート決定率
25%, 75%, 50% の線は感覚的に見えている気がする
プロジェクトの進捗率、予算達成率などもこのパターンでいけるとおもいます


また、円グラフの派生として、ドーナツチャートがありますが、
真ん中のスペースに補足情報を入れられるので、データ全体の概要を見せる入り口として良いのかな、と思っています。

例2:NFL thanks giving day games (B2VB 2022 W23)
勝ち越し、負け越し(50%)の状況が一発でわかる


まとめ

簡単ですが、円グラフが機能しないパターン、機能するパターンについて考えてみました。
世の中に色々な円グラフがありますが、OK, NG パターンそれぞれありそうです。
なので、円グラフ自体に罪があるわけではなく、データを見せる際のグラフの選択をしっかり考えるべきなのかな、と思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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