「本当にやりたい事」に絞り込んで生きていく

ことし40歳になって、僕は創造的な仕事ができる「残り時間」をこれまで以上に意識するようになりました。

そして今後は「あまりやりたくない仕事は捨てよう」と考えています。

これは意外に難しい。過去のしがらみとか見栄とかあるから。

たとえば「会社を大きくする」とか、「年収を最大化する」とか、それは自分にとってあまり重要ではないので捨てます。

「会社を大きくする」「年収を上げる」事そのものにエネルギーを吸い取られてしまい、かえって損したりするのです。人の採用・教育に疲れたり、税金や保険料が上がったりね…。

経営者としてはダメかもしれませんが、どちらかというと作家方向にシフトしようと思っているのです。自分の目的としては、その方がいい。

不必要なリソースの支出を抑えて、最も得意で大事なことだけにリソースを集中するのが理想です。別に人を切り捨てるということではないし、利益目的の仕事を全然やらないという意味でもないのですが。

僕がやりたいことは、良い物語を世に残すこと。

今はファンからの支援を原稿料とする無料WEBコミック「CHIKA☆CHIKA IDOL」と、音声同人サークル「調教少女」のボイスドラマ制作の2つに絞り込んでいます。あとはグッズの販売くらいかな。

今は、自分の「好き」を追求して、お金にする手段が増えてきています。

Airbnbや電子書籍、LINEスタンプ、noteのような課金SNSやパトロン支援サービスは、これからの時代の始まりにすぎないと思います。

動画ならニコニコ動画やVimeoがあるし、スマホアプリだって個人も企業も一緒くたの競争です。

通販も無料ショッピングカートサービスとPaypalなどを利用して、無料で決済まで簡単にセットアップできる。それは個人がプラットフォームを利用するだけで、収入を得られる時代だということです。

ネットを上手く使えば、個人でも独立して収入を得られる時代なのです。
売ることだけなら誰でもできる。だからこそ、普通の人にはできない「中身」(コンテンツ)が大事になってくる。

ConyacやLancersのようなクラウドソーシングで在宅ライティング・翻訳をしたり、観光でやってきた外国人に観光ガイドしても十分に稼げるでしょう。支出を抑えて農村に住んで、あまり現金収入に頼らない生活もあり得るでしょう。

つまり、「自分の好きなことを追求していい時代」になりつつあると思うのです。SNSで発信したり、前述したような巨大サイトをうまく利用する。すぐには無理かもしれないけど、今の時代ならわりと早く「好きなことだけでも稼げる生活」に達することは可能でなないかと思う。英語を使って世界全体をマーケットにしたら、なお早いでしょう。

それは逆に、好きなことを追求してこなかった人は苦しい時代だとも言えます。

もちろん何をやるにしても、お金をいただくだけのプロフェッショナルな技術が必要なのは言うまでもないし、サービスを尽くす心構えも要る。市場競争は甘くないですよね。

だからYoutubeの宣伝コピー「好きなことで生きていく」はあまり好きじゃない。だってPVあたりの広告収入が不透明かつ低すぎて、Youtuberのほとんどは稼げないから。だけど稼げるサービスは、上述したように他にたくさんあるのです。

だから、必ずしも会社に所属したり、業界の慣習に支配されて消耗しなくても良いということです。本当に大事なのは中身(コンテンツ)なのですから…。

「SNSでの発信」や「巨大プラットフォームを利用する」というやり方で、仕事を「本当にやりたいこと」に絞り込んでいけると思うのです。

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