やっぱり「クリエイターは食える」よ

PCやネットでクリエイティブな環境が比較的安価で誰にでも入手できる環境になって、世界で「プチ・クリエイター」が大増殖して、供給が増加して、「今後クリエイターは食っていけない」みたいな議論があったけど、僕は全然そうなってないと思う。

むしろ昔より稼ぎやすくなったような気さえする。(条件つきではあるが)
その理由は、コンテンツ作成にかかるリソースやコストの問題。

もっともコストがかからない有償コンテンツって小説とか、次点で漫画だと思うんだけど、それでもそれなりにかかるんだよね。もちろん才能だっているし。
小説だと打ち合わせ含めて執筆に3か月はかかると思うし、漫画も単行本を出すには半年~一年はかかる。漫画だとアシスタントもいるかもしれない。取材だって必要だ。
一冊あたりの制作コストは人件費だけでも100万~500万くらいだろうか?

それだけのコストをかけて、稀有な才能や情熱を注ぎこんで、ユーザーの肥えた目に応えるというのは、それなりの「投資」なんだよね。小説だって三か月拘束されるわけで、副業としてやるにしても、それに耐えられる人はそんなに多いわけではないのだ。

増殖した「プチ・クリエイター」達は思い切った投資ができない。資本もないし、自信や思い切った決断もできないし、チームも持ってないから。結局出版社などどこかの資本に拾われるのを待つしかないのだけど、それだとあまりうまみも残らない。

リソースを集中して投入しないと結局売れないし、そこまでやれるプレイヤーは実はそんなにいない。専業で専門的にやれないと、質・量の両面でプロにはかなわない。本気で「売る」ために企画を作ってスタッフを結集させれば、全然売れちゃうし、食えちゃう。増殖したプチ・クリエイター達は無償コンテンツを増やしはしたけど、商売のライバルになってないのだ。

そして、お客様は資本が投入されていないコンテンツにはお金を払わないのだ。だからプチ・クリエイター達はあまりライバルにはならない。

考え方としては、「売る」ということに集中していくことが大事だと思う。「売る」専門家にならないといけない。
ニコ動でたくさん再生されても、その「先」ってあまりないからね。

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