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中国企業:日本に似始めたバブルの足音

もしかして皆様は既に気づいてらっしゃることもあるかと思いますが、コロナショック以前から徐々に中国企業の資金繰りが段々細くなっている、みたいは印象が私にあります。

2020年2月末から、アグレッシブに海外投資(ドイツ銀行やヒルトン・ワールドワイドなどへの投資)をしていた海航集団の政府管理の話が出てきました。もちろん海航集団の整理以前から、安邦生命や万達集団のような、海外投資などに過去数年アグレッシブだった企業群が、似たような公的整理になっておりました。
ちなみ海航集団ですが、子会社のHNAキャピタルの利払い延期の話もありました。このようなニュースがもっと出てくるのかと。

話がすこし変わりますが、先日2020年5月15日に、中国企業を親会社とするレナウン(3606)が民事再生法を申請しました(というか、レナウン子会社から申請させられました。。ですね)。もちろんECへの投資が足りなかった、とか、コロナショックとか色々要素から売上が上がってない、などもあるでしょうが、やはり中国親会社の子会社(山東如意科技集団有限公司の子会社である恒成国際発展有限公司)から回収できなかった売掛金(2020年2月期で53億円程度)の影響が一番大きかったように思います。

中国の親会社が日本子会社(レナウン)への未払い、また親会社がレナウンの前社長と前会長の取締役再任案を拒否する、といったやり方をみると、もちろん資金的なつながりが日中企業間の関係を複雑にさせている、とも言えますが。。。

マクロでみると、中国の中央銀行により金融緩和や来る全人代での更なる財政支出などあると思いますが。。ミクロで見ればこんな感じで企業の資金繰り悪化中です。ですので、私が思うに、①このような流れ(中国企業の資金繰り悪化に起因した倒産や売却)が加速することで、日本企業のバブル後の資産売却、といったようなトレンドになるのかな、②日中の企業間での期待値がうまく合うような運営はかなり厳しいんだな、という現実をみています。


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