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なぜ、いま 塊根植物なのか

2021年11月
なぜ塊根植物を始めたのか、
その狙いや背景について少し紹介していく


塊根植物(Caudex)とは

塊根植物(コーデックス)は、主にマダガスカルや北米・南米・アフリカなどに生息する多肉植物の総称のこと。特徴は太く膨らんだ茎や根で、乾燥した環境の中でも生きていけるように水分が蓄えられています。種類も豊富で、茎がとっくり型のものや樽型、塊状のものなどユニークで奇妙な形をしたさまざまなタイプがあります。

塊根植物を選んだ理由

今回、塊根植物を選定した理由は下記の3点です

❶市場成長率の高さ 

2020年からコロナ禍が長引く中、室内で楽しむ観葉植物の需要が急増している
東京都中央卸売市場の統計情報によると、2020年6月~2021年5月の中央卸売市場の観葉植物の販売実績は719万鉢で、前年期比18%も伸びている
おうち時間の増加によりグリーンインテリアのニーズが高まっている

「観葉植物に関する調査」2021年7月19日~8月4日

観葉植物を含む植物全体への需要も増えており、第一園芸株式会社が2021年7月~8月に行った調査でも、全体の約7割が「植物が欲しい」と回答、
「すぐに欲しい」「1年以内に欲しい」と回答した人も約3割に上り、
観葉植物の購入意欲が非常に高くなっていることが見て取れます。


❷サイクロン被害による株の希少性

今年2月に原産国マダガスカルでは甚大なサイクロン被害があった
仕入れを完了していた直後の出来事で、
現在もベアルート株(輸入株)の希少価値が上がり続いている状況である


❸育てやすく、唯一無二で独創的な造形美

前述した「観葉植物に関する調査」によると、欲しい植物のイメージについて聞いたところ、「とても欲しい」のは「花が咲く」観葉植物であり、「とても欲しい~興味がある」の合算値では「個性的な姿」を選んだ人が6割弱でした

塊根植物の魅力は同じ個体がない、唯一無二の造形美がある
そして夏場のみ適度な水やりでよく、管理も比較的簡単
ペットを飼いたいけど飼えない代わりに塊根植物を愛でる

前述した市場ニーズと希少性、特性を踏まえてビジネスシードとして選定した


Strategy &Tactics

For Supreme botanical life


①差別化による参入余地

ブランドメッセージ『塊根中毒』


切り花、鉢花、観葉植物、盆栽や植木等も含みその市場規模は1兆円
法人需要(ウェディングや葬式用など)が約7割、個人需要が約3割を占める
また観葉植物のレンタル市場だけでも約500億〜600億円と言われている

市場全体では横ばいの状況が続いているが
特徴として産業のIT化が遅れていることも挙げられる。
確かにお花屋でいまだにFAXを使っているところを目にする機会も多い

その背景の一つは、他産業と比較して
業界内にビッグプレイヤーが存在しないことが要因とも挙げられれている

1兆円の市場規模、ビックプレイヤーの不在、IT化の遅れ
副業という弱者の戦略として、流通を押えた上で
EC & InstagramのDM販売での差別化戦略での参入余地があると踏んだ

Instagramでの市場分析によると市場構成比も30歳〜45歳以後の比率が高く、
セグメンテーション、ターゲティングなど入念に行った

Instagramインサイト調査より


②届けて終わりではない、寄り添ったフォロー

塊根植物は樹齢が100年を超えるものが多数
つまりは上手く管理すると、死ぬまで一緒にいれるパートナーになる

多くの植物ショップが塊根植物を扱わないのは単価の高さと在庫リスク
そして育成に関する専門性を持ったスタッフがいない点が挙げられる

既存の塊根植物専門EC販売もフォロー体制がないものが多い中で
本業と同様に届けて終わりではなく、その後初心者からマニアまで寄り添った情報提供のフォローアップすることで付加価値が高められると考えた

また会社員が副業で起業・経営することにより、
同じ会社員の方々から多くの問い合わせ、共感を得ることができた
このサラリーマンが塊根植物を届けるという差別化戦略が
初めてお会いする方とのコミュニケーションを円滑にする要因にもなった

推定樹齢200年以上のグラキリス


③友人Tへの業務委任

塊根植物に情熱を持った学生時代からの友人Tと再会

同じ業界で働く彼もまた、現状の働き方に危機感・課題感を持っていた
大手製薬会社で働きながら、副業にトライしようとしている彼に
2020年から温めてきた塊根植物でのビジネスシードの
主に戦術実行を彼に託すことにした


キャズムの壁、そしてこれから


塊根植物はまだまだ認知が十分されていない植物でもあり
これからより多くの方を魅了する植物でポテンシャルを秘めている

限られた一部芸能人の間でも熱狂的なファンが存在する


一方で輸入ハードル、樹齢や希少性を理解していないと高価な植物であり
まだまだ30~40代を中心としたマニアの間でしか、広まっていない状況でもある
(値段当てクイズをするとよく予想金額と一桁違うことも多い)


これからも友人Tと大胆な戦略を描き、着実に実行しながら
キャズムが越える瞬間をともに迎えるように努力していきたい


noteを読んで塊根植物に興味を持った方は
ぜひ気軽にご連絡をお待ちしています🇲🇬


【Media Output】

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