見出し画像

子育てママ「がんばれ!がんばれ!」は自分目線か相手目線かでかわる言葉だと気づいた話。

3歳・6歳の
パワフル男子たちを
ママチャリにのせて出発した。

「しゅっぱ~つ~!!!」と
わたしが勢いよく掛け声をかけると

「しんっこぉ~う!!!!!」と
それはそれは
大きな声が前後から聞こえてくる。

右手を高々と突き上げて
お決まりのポーズも一緒だ。


なかなか破壊力のある
大きな橋を越えないと辿り着かない場所に
かかりつけの耳鼻科がある。

2人の息子は
食物アレルギーもあるが
花粉もあったりする。

ついに
花粉の時期がやってきたのだ。


わたしは
ペーパードライバーのため
愛車は「ママチャリ」。

ネイビー柄で
前には荷物をのせられるかご付き

前後の座席には
雨が降っても安心のカバーを
がっつりつけている。


お気に入りの
充電付きのそのママチャリだが

大きな長い橋をのぼるときは
それなりにパワーがいる。

3歳・6歳を乗せると
わたしの太ももの筋肉も
いつも以上に頑張る必要がある。



「パワーあるのに遅いじゃん!」
「充電ないの??」

上の前歯が抜けた切り
なかなかはえてこない6歳の長男が
後ろからそう叫んでいる。


「充電あるんだけど
お母さんのパワーがもう少し必要みたい!」

冬の冷たい風が吹く中
後ろにいる長男にむかって返事をした。


すると、

「がんばれっ!がんばれっ!」
「がんばれっ!がんばれっ!」

頑張れコールが急に始まったのだ。


前に座っている
お気に入りのアンパンマンの人形を
片手にもつ末っ子も

「がんばれっ!がんばれっ!」
「がんばれっ!がんばれっ!」

兄に負けない強い強い声で
わたしにエールを送ってくれた。


「がんばれっ!がんばれっ!」

わたしも
ママチャリをこぐリズムに合わせて
声に出して言ってみた。


3人で「がんばれっ!」と
声を合わせていくと
不思議とパワーがあふれてきて

ママチャリが橋を
楽しそうに
のぼり始めたのだ。



「すっげ~!!!!」
「おかあさん、やったね~!!!」

息子2人が
とっても嬉しそうにその感動を
言葉で伝えてくれたのだ。


全員進行方向である前を向いているので
その表情はわからないけれど

大興奮したときの
息子たちのいつもの表情をイメージして
わたしも自然と笑顔になった。



なかなかパワー系の
橋をのぼり切り
あとはシューッと下るだけ。


「ひゃっほ~!!!!」
「さいこーーーーー!!!!」
「楽しいねーー!」

3人で坂道を下り
片道15分の旅があっという間におわった。



息子たちとのやりとりで 
ここぞと言うときの
「がんばれっ!」は
とてもパワーが出る言葉だと
改めて気づいた。


母親として子どもたちに
「がんばれ」をただ言うよりも

子どもたちにとって何が大事で
どんなときにかけてもらえたら
嬉しいことなのか

そこもしっかり考えていきたいと感じた。


わたしが思うタイミングでの
「がんばれ」という声掛けなのか

子どもの必要なタイミングでの
掛けて欲しい
「がんばれ」という声掛けなのか

自分と子どもの目線
そこをあらためて意識していこうと
感じた出来事だった。


体力無限大の
わんぱくすぎる息子たちとの1日は
まだ始まったばかり。

受診を終えて
リクエストでパン屋さんによった。
お昼ご飯の時間よりも
かなり前にそのパンを食べ終わっている。

この子たちは
わたしの思い込みを
グイグイととっぱらって
新しい世界をみせてくれる。

いつもありがとう。

そして、
お手柔らかにおねがいします。

いろんな感情が湧き上がる。

子どもって、おもしろい。


▼看護師が伝えるセルフケア




この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?