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音楽とともに見た令和のリーダー像 ─ KIRINJIのライブから感じた50代の躍動

年末仕事に追われ、日々が忙しい中、
先日KIRINJIのライブに足を運び、
50代の躍動感をビシバシ受けたので
熱く語りたいと思います。

KIRINJIといえば
1996年に兄の 堀込高樹 と
弟の 堀込泰行 の2人で結成し
ヒット曲「エイリアンズ」などが有名。
2013年に弟が脱退し、
その後高樹さんがバンドを組んで2020年まで活動。
当時のバンドメンバーのことを
『俺について来いよ』っていう奴がいたら
引く人っているじゃないですか。
そういう人の集まり
」と述べていて、
そういうメンバーで構成されていました。
今は高樹さんを中心としたバンド体制時のバンドメンバーを含む
変動的な音楽集団として活動しています。
プロジェクトベースで動く、
超プロフェッショナル集団というのでしょうか?
でも「俺について来いよに引く人」というのは
何だか変わっていなかった様子。

なので、今回もデビュー当時のメンバーと
新しい仲間たちで構成され、
その多様性が一つの舞台で完全に融合していました。
彼のリーダーシップは柔らかいのに、強い、
なんと表現したらよいのか、とても不思議なリーダーシップ

例えば、バンドメンバー紹介時、
彼は「僕は活舌が悪いので、メンバーが自己紹介をしてくれるようにお願いします」と語りました。

メンバーたちは自己紹介とともに、
堀込さんに対する尊敬の念を語ります。
「54歳と思えないくらい、元気でパワフル。
リハーサルは長くて、誰もちょっと休みましょう!って言えないんです。」とメンバーが言うと
「だって、ボク、自分の歌しか歌っていないんだもん。
だからパワー使わないのだよ。」と。
この会話には、
他のアーティストたちからの感謝と信頼がにじみ出ていました。

他のメンバーは
高樹さんとの初めての地方ツアーでのエピソードを語ります。
初めてライブ後に飲んだこと
そして高樹さんのライブルーティンは「やよい軒通い」だとか。
そんな些細なエピソードが、ステージでの姿勢とのギャップを感じさせ、
観客に親近感を湧かせます。
私から見て、50代・40代・30代が本当にうまく融合したグループ

高樹さんは
「みんな各楽器、各エリアのプロで、
自分の名前でちゃんと演奏しているんだよね。
僕はそういう人を選んできて、
そして一緒に音楽やってる」
この言葉は、まさにリーダーたるものの姿勢を物語っています。
彼はメンバーの強みを最大限に引き出し、
一人一人の才能を一つのプロジェクトで
昇華させる使命を果たしている
のです。

ステージ上での彼らのパフォーマンスは、
世代も楽器も異なるが、
プロフェッショナルとしての情熱は一つ。
その情熱が一堂に会した瞬間、音楽は昇華していく。

そんな瞬間を感じた令和の時代のリーダー像。
KIRINJIのステージは、その象徴とも言える存在でした。

KIRINJIのライブを通じて、私は音楽の力と共に、
リーダーシップの本質を学びました。
堀込高樹さんのような存在が、
50代の私たちにとっての新しい希望であり、
魅力となることを心から感じました。
正直、観客は同じ世代が多かったです。
でもその50代・40代が新たな可能性をライブから見出したのではないか
そう期待した2023年最後のライブでした。

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