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サイボウズ式第2編集部(#サ式)で開催した「文章についての勉強会」ふりかえり

12月7日にサイボウズ式第2編集部で文章の勉強会をしました。
簡単に言うと、どうやったら上手く書けるようになるか? という話です。
その一部をレポートとしてまとめておきます。

参加したメンバー5人の課題感としては、以下のような感じです。
(今回は第2編集部メンバー限定でした。いつか公開でやってもいいかも)

Aさん:文章に対する苦手意識ある。普段の仕事で文章というと、メールくらいしか書かない。なので、Twitterとかブログとか、うまく文章で情報発信できるようになりたい。
Bさん:想いはあるけど、人に伝わりにくい。伝わってるのかわからない。文章が苦手。
Cさん:書き始めたときと書き上がったときの着地が、違うものになっていたりする。読んでもらおう、反応してもらおうと意識するあまり、嘘っぽい文章になってる気がする。
Dさん:仕事で関わってきた広報の文章は、「わかりやすく簡潔に」が求められる。一方で、新しく関わっているメディアの文章は、自分の悩みを見せながら読者の共感を引くことも求められる。後者の、自分がどう感じたかを伝える文章が苦手。
Eさん:ライター業の経験あり。雑誌出身で広告やPRなど幅広く対応してきた。最近はWebメディアに関わることが多いものの、メディアごとに異なる世界観に自分の文章をどうあわせるか…が課題。

課題感は、見事にバラバラです。
強引にわけると、

A~C:文章を書くことに慣れてない
D・E:文章を書くことに慣れてる

という感じでしょうか。

勉強会では、文章を書くことに慣れてない/慣れている、という2つのグループ向けに、どうすれば文章がうまく書けるようになるのかを話しました。

1.文章を書くことに慣れてない人

結論から言うと「いっぱい書いて、慣れてください」です。

体重を減らしたいのですが、どうしたらいいですか?と聞かれたら、ぼくは「いっぱい運動しましょう」と答えます。炭水化物とか食事制限とかも大事かもしれませんが、実際に走ればやせます
ただ、それだけだとつまらないですし、がむしゃらに書けばいいのかと言うとそうでもないので、ひとつだけコツを教えます。

うまい人の文章をよく読んで、まねしながらいっぱい書くと、上達は速いです。

スポーツや芸術も同じですが、上手な人のイメージを頭に置いて取り組むと、自分のなかに定着しやすいです。見てるだけだと簡単にできそうなことが、実際にやってみるとうまくできなかったりします。その違いに気づけると、「次はもっとうまくやってみよう」とイメージに近づくことができます。

大事なのは、その違いに気づくことです。

なので、TwitterでもnoteでもWebメディアでも、「うまいなぁ」「この人のように書きたいな」という人を見つけて、追いかけて、まねしながら書いてみてください。しつこいですが、書いてみることが重要です。実践しないと、身につきません。

もし、そういう人がパッと浮かばない人は、ぼくが「うまいなぁ」と参考にしている人を10人あげてみました。
選定基準は、以下の4点です。

・書き続けている
・炎上させたり議論をふっかけたりしない
・強みが明確にある
・自分の言葉で話している

できれば全員チェックして、気になる人がひとりでもいればオッケーだと思いますので、参考にしてみてください。並び順は、上からコラム系→ビジネス系という感じです。

ちなみに、編集メインだよなと個人的に思っている人は上記に入れませんでした。


文章の参考にすることが多いメディアも5つ並べておきます。これも、並び順は上からコラム系→ビジネス系です。


あと、文章術の書籍で参考になった本が2つあります。

少し慣れてきたころに、覚えていたら読んでみるといいかもしれません。


とにかく、書くことに慣れてない人は、書きまくって慣れましょう。
感覚的には、50本から100本くらいブログ(note)を書いたら、「書きたいこと」に対する「書くのに必要な時間」の目安がわかるようになるので、「いつ終わるんだコレ…」みたいな沼を回避できます。そしたら、気持ちが楽になります。


2.文章を書くことに慣れている人

仕事や趣味で1~2年か書いていたりする人は、「慣れた」と言っていいと思います。
なので、次はより自分の強みを意識して書く、そして発信することを意識するといいでしょう。

先にあげた「参考にしている10人」は、みなさんTwitterのフォロワー数が7,000人とかを越えている有名人です(1番多い糸井さんは235万人もいた…)。
とくに、Webで「文章がうまい」というのは、文章を書くことと、情報発信ができることの2つからできています。

つまり、文章だけ上手でも、発信が下手だと「うまい」と気づいてもらえません。

なので、文章を書くことに慣れてきた人は、自分のテーマやスタイルを確立させて、発信力を高めることが重要になります。

発信力を高める手順としては、以下の4つです。

1.書きたいテーマ、ジャンルからキャラを決める
2.決めたキャラに従って、Twitterとnote書き続ける
3.読んでくれる人のことは「ぼんやりと考える」
4.とにかく書く(300本~1,000本くらい)

(けっきょく、最後は「とにかく書く」…)

1.の、キャラの決め方については、下記の記事が参考になります(有料:300円になってしまいましたが、わかりやすくて実践しやすいのでおすすめ)


ちなみに、ぼくのキャラは「ほめる編集者(ほめ編)」です。
テーマは、noteやTwitterのプロフィールにあるように、

ほめる編集者(ほめ編)/ほめへんこともある/ほぼ日の塾1期生(毛ガニ)/サイボウズ式第2編集部 /ナイル@五反田で企業のコンテンツマーケとオウンドメディア支援/編集/伝えること/UX/ファン作り/データ解析/移住/二拠点生活/北海道/育児/川崎フロンターレ/風のように永田

という感じです。

ただ、プロフィール設定は、あまり深く考えすぎなくていいです。やりながら変えていけばいいので。ぼくも、半年くらいで少しずつ変えてます。雰囲気が伝わればオッケーです。

2.の、書く場所は今ならTwitterとnoteがおすすめです。
Facebookとはてブは、いっときほどのアクティブ率ではなくなってる印象ですが、テーマによっては相性がいい場合もあります。お好みで。

3.の、「ぼんやり考える」は、考えすぎないということです。
数週間かけて執筆するメディアのインタビュー記事なら考える必要ありますが、個人で情報発信するのであれば、ペルソナとか態度変容とか難しいことを考えず、気持ちよく書くことを優先しましょう。

4.の、「とにかく書く」は、ぼくがいろんな人に聞いた感覚値です。ひとつの参考として。

あと、文章を書くことに慣れてくると、書くことをこなしがちになるので注意しましょう。つまり、文章に嘘が混ざります。別の記事にまとめてますので、詳しくはこちらを読んでみてください。

文章を書くことに慣れてきた人は、メディアや会社の看板に守られている場合が多いんじゃないかと思っています。
組織の一部として何かを発信すると読んでもらえることが、個人で発信してもなかなか反応してもらえない、ということがあります。ぼくも、実際そういう経験ありました。

なので、大事なことは個人としての信頼を得ることです。

わかりやすいのはフォロワー数ですが、「寺田さんといえば、ほめる編集者」といった、◯◯といえば✕✕の状態をつくるのが理想です。

とはいえ、ぼくも4.の途中ですし。一緒にがんばりましょう。

最後に、勉強会へ参加してくれたサ式メンバーの感想です。うれしかった。


あと、勉強会がきっかけ(?)で「文章部」ができました。これもうれしい。


勉強会の振り返りは以上です。
なにか参考になればうれしいです。
もし、わかりにくいところあれば、noteでもTwitterでもコメントしてください。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

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