とりあえずガムシャラにやればなんでも上手くなる説

…っていうタイトルで色々と私なりの所感を述べさせていただこう。

もし、今これを読んでくださっている画面の前のあなたが何かしらで行き詰まっていたり、成果が出ずに苦しんでいるのだとすれば、もしかすると少しはお役に立てるかもしれない。

結論から言ってしまえば、「とりあえず自分のやりたいことにガムシャラに取り組めばなんとかなる」というこの一点に尽きる。

まずは私の体験談から述べていこう。

私は大学時代、いわゆる「軽音楽サークル」とやらに入っていて、その中ではそれなりにギターを嗜んでいる方だった。

ある時、某動画サイトでとある『アコギですごい演奏をする某ミュージシャン』を目にする機会があり、それに感銘を受けた私は、
バンドではなく、自分一人だけでステージを踏んでみたい
とトチ狂い、なけなしのお金をはたいてすぐにアコギを購入し、そのミュージシャンの奏法を見様見真似でマネしてみた。

しかし、そんな奏法はやったこともなければ、今まで「ピック」だけで弦を弾いていたため、いわゆるフィンガースタイル(右手をうねうね動かして弾く奏法)のやり方がイマイチわからず「どうすりゃいいんだ」と絶望した記憶がある。

何度も何度もそのミュージシャンの演奏をみたり、何をどう弾いてるのか分からずじまいだったのでTAB譜で何度も確認したり。

1日5〜6時間ぐらいはその練習に費やしていたように思う。実際にタイマーで測ったわけではなかったけれど、気がついたら深夜1時をすぎていた…なんてことはザラだった。

それが3週間〜1ヶ月ぐらい続いて、ようやくそれらしく弾けるようになってきたのであった。

軽音楽サークルのライブの日まで残り2週間ほど。

この2週間でとにかくミスを少なくするため、毎日練習の日々が続いた。

そしてライブ当日。

緊張しながらもステージを踏み、用意していた3曲を演奏しきる。

途中、中程度のミスをしてしまいながらもなんとかやり切ってステージを降りると、部員の各々から「すごかったよ!」と嬉しい言葉を頂戴した。

この時、私は「やったことがないことでも、とりあえずガムシャラにやってみればなんとかなるんだなぁ」と思うに至ったわけである。

そもそもではあるが、「ガムシャラにやる」というのは全くもって理路整然でもなければコスパも良くないし効率性のかけらもない。

ゆえに、ガムシャラにやることに抵抗感を覚える方がいることも致し方のないことだとは思う。できれば効率性を重視して生きていきたいものである。

…が、やはり経験上思うのは、「ガムシャラにやったことで見えたものもあるし、それが結果的に良い方向へ結びつくなぁ」ってことなのだ。

例えば、さっきの私の経験談で、「フィンガースタイルに苦慮した」という段があった。

ストーリーの都合上詳細を飛ばしてしまったが、実はこのフィンガースタイルを習得する際、一度「覚え直し」をしていた(この覚え直しがツラかった)。

フィンガースタイルといっても奏者によってやや指の扱いが異なるため絶対ではないが、基本的には、

  • 親指(6弦、5弦、たまに4弦)

  • 人差し指以下〜(4弦、3弦、2弦、1弦)

という感じで指の扱いに棲み分けがなされている。

私はこれらのことも全く知らずにフィンガースタイルに取り組んでしまったため、親指で弾くはずの5弦を人差し指で弾いていたり、4弦を薬指で弾いていたりと…まぁもうめちゃくちゃだったわけである。

一度、その曲のAメロぐらいまでを覚えたので、ビデオに撮って確認してみたところ、なんだか某ミュージシャンが弾いているのと自分のとでは、右手の扱いが全くもって違かった。

某ミュージシャンのはすごく美しく無駄のない動きだったのに対し、私のフィンガースタイルはなんだかぐちゃぐちゃで、絡み合ったうどんを見てるかのようにイビツであった。

何度も何度も確認して、その正体を「そうか、ベース音(6弦や5弦などの太弦)を親指で弾いてるのか!」と理解できた時には、ものすごく突破口が開けたようで安堵した。

さらに、ベース音を挿入する箇所(拍)によって、その曲のリズムやコード感を演出しているのも理解するに至った。

この「ベース音を挿入する箇所」というのが、今現在作曲をしている中でも大いに役立っている。
「ここでベースを入れればちょっと良い感じになるなぁ」とか、感覚的にリズムの全体像を把握する土台となっている…(と思う)。

まぁ…なんかこんなに長々と述べるつもりはなかったし読んでくださっているあなたも「なげぇよ」と憤っているのではと思うのでそろそろ締めに入らせていただこうと存ずるが、「ガムシャラにやる」というのはある意味遠回りであることが多い。

それゆえに失敗する頻度も多いと言えるのだが、この失敗を繰り返すことである種「こうすれば失敗してしまう」という自分なりの(あなたなりの)経験則を見つけられるようになる。

最初は何が何だかわからなかったことでも、ガムシャラにやることで点と点が線で結びつき、「これはこういう意味だったのか」と伏線回収の如くあなたを極楽浄土の快感へと誘う

また、自分の向き不向き、これまでやってきた他ジャンルとの思わぬ合点など、ガムシャラにやることで副産物を手にすることも多い。

効率を重視していきなり先生の元へ習いに行ったりすることを咎めたりする気は毛頭ないが、一度自分だけの力でガムシャラにやってみると、まぁ…なんか良い感じに人生が充実するような気もするわけである。

そんでまぁ、ガムシャラにやることで、それをやる前の自分とやった後の自分では確実に後者の方が上手くなってるよね…っていう、なんだこの締めは!

ってな感じでおーわりっ!乱文すまぬ!

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