比較するのは他人ではなく過去の自分

 Xのアカウントを造ってはいるが、積極的に使ってはいない。何故かと言うと、非常に強い依存性があるし、しかも無条件に他人が目に入り、これもまた無意識的に他人との比較に晒され、不幸感が増すからだ。

 よく他人と比較してはいけないと言う人間が腐る程いるが、まぁ大体の人間は自分より下を見ては安心し、上を見ては嫉妬するか悪い場合は、集団で寄ってたかって引きずり降ろそうとする。

 こういう心理状態は上方比較と下方比較と言うらしい。

※上方比較とは
社会的比較理論の上方比較とは、自分より実力や実績を上げている人たちと比較することです。 自分より優れた人物と比較することで、モチベーションを高め、達成への思いがより一層強くなります。 例えば、自分よりも優れた人物を見て、「あの人のようになりたい」という感情になるのが上方比較です。

※下方比較とは
下方比較とは、自分より不幸であったり、優れていない人物や集団と自分を比較することです。 これにより、自分より優れていない人を見て、安心することができるのです。 自信を喪失していたり、落ち込んでいる時に、人は下方比較をしがちです

 SNSやインターネットはこれらの仕組みを良くも悪くも取り入れているので、一度嵌まると依存させられやすい。

 特に上方比較は大抵の人間は、特に人生がうまく行っていない、状況になればなるほど、幸せそうに見える相手を視界に入れたりネット上で確認したりするほど不幸感を感じ、それがやがて他者への強い殺意や攻撃性に繋がる。

 俺は自分の為にも、特別誰もフォローしない様に心掛けているが、それでも誰でも発信ツールを持っているので、自分にとって嫌な人間が目に入る事が多い。また、今の時期の様な年末もな、嫌になるよな。

 現実で幸せそうに見える人間が目に入るのは仕方がないとは言え、せめてネット上は病まない様には自分の心がけ次第で何とかなると思う。

 現状人生がうまく行っていない人間は、とりあえずXは辞めた方がいいんじゃないかな。俺もしばらくしたらXは消す予定だが。

 上手く行っていない現状を嘆きたくなる気持ちや、死にたくなる気持ちも、分からないとは言わないが、まぁ野郎はね、誰も救ってくれないからね。俺も正直今でも救ってほしいが、色々他人や誰かに何かを期待する気持ちを諦める様に努めてはいる。いくら嘆いたところで、何も変わらない。恐ろしい事に、嘆けば嘆くほど辛さが増幅される。

 そしてXを辞める事が出来たら、過去の自分との比較をするようにしましょう。流石に1年前は直近なのであまり比較できないと思う。だから10年前の自分との比較だ。

 10年前と比較したら、誰しも今は、随分と色々な意味で成長しているんじゃないだろうか。

 俺の10年前と言えば、

・散財まみれ
・薄給正規雇用の家畜
・30まで貯金ほぼなし
・ストレスフル
・自炊もしない(奴隷労働で自炊する気力もなかった)
・家計簿も付けず
・世の中もことも勉強せず
・株や投信、ETF、配当の事も知らず
・日経平均やTOPIX、ダウなSP500指数なども知らず
・正規雇用以外の生き方も知らず
・本も読まず(奴隷労働で読む気力も奪われていた)
・毎月の家計もわずかに黒字すらも出来ず
・格安シムも使おうとせず高いネット料金を払わされていた
・物も捨てず、捨てられず
・正規雇用を辞めたら人生終わりと思わされていた
・奴隷労働のストレスでコンビニで毎日買い物値段気にせず
・本当は奴隷労働社会に向いていないのに、無理して適応しようとしていた。

 いや改めて書き出してみると、これはほんと酷いな。俺自身がメンタルが弱いと言うのもあったけど、これじゃあ金なんて貯まらなくて当然だし、経済的に追い詰められても仕方がない。あぁ悲しい悲しい。

 それじゃな今はと言うと、色々先々の不安でストレスはあるが、

・非正規雇用の奴隷
・貯金は何とか180万ほど(引っ越しやら何やらで失った方が多い)
・ストレスは正規雇用の時ほどではない(それでもそれなりにはある)
・マネーフォワードで家計簿を付けている
・手遅れだが資産形成の重要性を理解できるようになった
・時間は掛かるが、配当金などを駆使して、生きる事を楽にする方法を考えられるようになった。だけど手遅れ感があるので、なるべく早めにだよななんでも。
・本も多少は読める様になった
・大幅にと言う訳ではないが、毎月の家計を黒字にできるようになった
・ネット通信料を色々試し低くて980円、高くて1500円以内に抑えれるようになった
・コンビニはほぼ使わず
・物を捨てられるようになった
・正規雇用でなくても死ななければ、とりあえずいんじゃねと言う価値観。それでも先はないけどね。
・他人に期待しなくなり、他人を良い意味でも悪い意味でも諦められるようになった
・自炊が主。外食はほとんどしない。
・自分が奴隷労働に向いていないことが理解出来た

 非正規雇用だと何かあれば終わりなのは十分理解しているので、正直利口な生き方は出来なかったなと、これもまた理解している。それにしても人生は難しい。資本主義社会に適応できる人間にとっては、この日本は天国だと思うが、そうでない人間は早々に、可能ならある程度の金と、自分でいくらか稼げるようになり、そんな生き方から減速した生き方にシフトしないと、自分人生をほぼほぼ他人の為の、何の意味も無い価値の無い誰も幸せにしないビジネスに人生を吸われて死ぬことになるだろう。

 そして持てば持つほど、税を吸われ、同時に悩み事も乗算で増えていく。それが幸せな人もいるだろうからなんとも言えないが。

 何にしても他人との比較を避けるのは難しい側面もあるけど、多少の心がけ次第で比較による嫉妬や強い劣等感を抑えられる面もあるから、自分の為に人生が辛い人ほどSNSは抑えた方がいいよな。

 そんなこと言ったって、疲れている時は自分に厳しく出来ない人間ほど、自分より下を見てしまうもんだよね。要は弱いんだわ人間。

https://www.youtube.com/watch?v=n8wnYNg9ew8

https://www.youtube.com/watch?v=j1nZTBYFHqo

 なかなか難しいが、SNSを辞めるのがしんどかったら、とりあえずこうした動画を観るのもいいし、樺沢先生の書籍を書店で見掛けたら立ち読みしたり、中古がどこかにあれば手にしてみてほしい。為になる事が多いはずだ。