いくら金を持っていても孤独なら意味がない

 結構昔の内容だが、こんな記事を見た。

 昔の内容なので今はどんな状態かは分からないが、リバプールのマネと言う大金を稼ぐスター選手がインタビューで贅沢には興味が無く、自分にとって重要なのは母国の極度に貧しい人達を助ける事が重要だと発言していた。以下は記事内容の一部だが、

「なぜフェラーリ10台、ダイヤモンドの時計20個、飛行機2機が必要なのだろうか? それは世界に何をもたらすのだろうか? 私は空腹で過ごし、畑で仕事をし、裸足でプレーし、学校には行かなかった。現在、私は人々を助けることができる。学校を建て、貧しい人々に食料や衣類を与えることをより好んでいるよ」

出典:https://web.gekisaka.jp/news/world/detail/?287949-287949-fl

 一方日本のお金持ちの方達は……

 この人もこの人で俺の様な視界にも入らない雑魚とは違い、雲泥のレベルで税金を納めているだろうし、腐る程社会貢献されている非常に立派な方だと思うのだが、スター選手と比較すると思想が金至上主義過ぎる様に見えるので何とも言えない。

 ビットコインが爆上げして、この方にしては資産の一部が跳ねたのかもしれないけど、そんな事を自慢して一体なんになるのだろうかと。ちなみにいくらで買ったかは分からないが100BTC持っていて、それが10億円まで跳ねたそうだ。まぁそんな事より、日本人の貧困に喘ぐ人に対して、何かしら具体的な支援してくれればいいのにね。

 今のご時世そんな人間が腐る程いるやろ。もしかしたら裏でそういった活動をされているのかもしれないけど、だとしてもそんなに金を持っていたところで、そんなに持っている金を自慢して、わずかばかりな承認欲求を満たしたところで、一体何になるってんだろうな。

 もちろん金はあるに越したことは無いが、いくら蓄財したところで墓場には持って行けないし、個人が貯め込めば貯め込むほど、個人に富が集中すればするほど、逆に下層の人間達に多くの奴隷労働の労苦を押し付けていることになる。

 で、下層の労働者が困窮すればするほど人が産まれなくなり、自分達が税を吸い上げられなくなるんだが、んな事は知った事ではなく、今だけ金だけ自分だけとなり、先進国の人口は減りに減りまくっている最中だからなぁ。

 韓国なんてその典型で、格差を付け過ぎ、そして子供が産まれなさ過ぎて民族として滅ぶ段階に入っている。日本もアメリカも、他先進国も資本主義が行き過ぎて、個人が多くの富を持ちすぎてしまった為、適切な分配がされず中間層が消え、上層と下層しか残らない状態になった。

 当然労働者が子供を簡単に生産と、子育てが出来なくなった時点で、人口は減り続けて行く。

 自国民が減ったところを移民で消滅を誤魔化しているのが、アメリカやフランス他先進国だが、酷すぎる格差をどうにか是正しない限り、上層が下層から大きく搾取する流れは止まらない。だから金至上主義の世の中にしている限り、人は減り続ける運命なんだよな。移民で補うのも限界があるだろうよ。

 こうなるともう努力不足以前の問題なので、富の格差をベーシックインカムで是正すればいいんだが、金至上主義の強欲な資本家が権力を握っている限り、実施されることは間違いなく無い。

 仮に人口が減り過ぎて国を維持できなくなったとしても、奴らは自分達の過失は全く考慮せず、今度はロボットで社会インフラをどうにかしだすだろう。実際にそんな動きはあちこちで多く見られる。

 加えてAIが発達して、ロボットが労働を肩代わりしてくれることがあっても、当然労働の富の分配は弱者には行われない。強欲な資本家の人間達がこの世を支配しているんだ。そんな事は万に一つとして起きない。

 繰り返すけど、韓国が子供が産まれず民族として消滅するのが、格差を付け過ぎた結果の悪い例だよ。

 金持ちを過剰に賞賛し、格差を付け過ぎて消滅していく日本。いくら金を持っているかより、その有り余る財貨を使用し、どれだけ多くの今にも餓えて死にそうな人や、困窮してコンビニに強盗に入りそうな人や、貧しい人を間接的にでも救ってくれた方がな、遥かに人間として価値がありそうなもんだが。

 強欲な資本家が弱者から希望を奪い続けて残るのは、何の役にも立たない金と誰もいなくなった廃墟だけだ。そこには何もない。アマゾンのジェフベゾスが宇宙に旅行に行った際、多くの人間に地球に返ってくるな、出来れば死んでほしいと強く憎まれ、強く強くその死を希われたのが何よりの証拠だろう。個人が富を蓄えれば蓄える程、多くの労働者に奴隷労働の労苦を押し付ける事になる。もはや能力以前の問題だよ。能力が無いから、低賃金でそんな事しか出来ないと言い出すのも正論だが、それこそ自分達の首を絞めに締める事になるんだけどね。多くの人から希望を奪って残るのは、いずれ何の役にも立たなくなる金と、無人の廃墟だけだ。

 こんな金持ちしか得をしない馬鹿な社会は、忌憚ない本音を言えば何もかもぶっ壊れればいいと思うがな。

 いくら金を持っていたところで、多くの人から恨まれたり、人の為にその有り余る財を使用できない人間は、何を手に入れたところで、きっと虚無感しか残らないと思う。消費していく先にも何もない。金はあるに越したことはないが、消費するだけでは人間は満たされないんだろう。冒頭で述べたサッカーのスター選手の様に、人の為に多くの金を使える人間は、たとえこれから金が無くなったとしても、多くの人が助けてくれるだろうし、多くの人が周りに残ると思う。彼が寿命を使い果たした時は、きっと多くの人が悲しんでくれるだろう。何故なら多くの人は、彼が何をしてくれたのか覚えているものだから。
そう考えると金の使い方は大事だよねぇ