夕焼けの海

自分は絵が描けないって思っている人にこそ見てほしい。

 私は、高校生になるまで本格的な絵の勉強をしたことはありませんでした。

 絵を描くのが好きで、自分でいろいろ試行錯誤をしたりしてはいたものの、正直その頃の絵を見てみると、下手の横好きという言葉がぴったりの出来です。

 高校生の頃の私は将来は、絵を描く仕事をしたいと漠然と思っていました。しかし、画力は一向に上達しませんでした

 そんな時、初めてデッサンというものを知りました。お恥ずかしい話、私はそれまで、デッサン?ああ、あの白黒の絵でしょ?でも、あんなの意味無くない?と思っていました。

 とんでもない、やつですね。

 そんな私も、大学受験を見据えるようになる高校二年生。漠然と美大に行きたいなあと思っていました。そう、受験科目にデッサンが存在する美大です。

 この頃になると、焦りが出てきます。デッサン漠然とはしってるけど、やったことない。やばくね?どうしよう・・・・・・。

 はい、やばいです。出来ないと、ほぼ確実に美大には入れません。なんせ、総得点の半分占めてますからね。実技が。まあ、中には実技なしで入れるところもあるんですがね。

 そして、はいやってきました。美術予備校。結局、予備校行ったのかよ!って突っ込みは甘んじて受けましょう。

 ええ、行きましたとも。その頃は、今みたいにインターネットに何でもやり方がのってる時代じゃなかったですからね。本当にいい時代になりました。

 といっても、今でも、ちゃんとした情報を探すのは難しいんですけどね。なんせ、情報があふれすぎてるし、コピペ記事とか氾濫しすぎて、本当に有用な情報かどうか分かりづらいですもん。

 じゃあ、美大に行きたい人はどうすりゃいいんだよって?

 予備校行きましょう。受講費高いですけど。

 え?ふざけるな?だったら、こんな記事見てねえよって?はい、すいません。半分冗談です。だって、予備校行くのが一番楽で確実ですもん。彼らには、受験の際のノウハウ、教育技術がありますからね。さすがプロです。

 まあ、あくまで半分ですけどね。ここでは、なるべくお金をかけたくない。そもそも予備校に行く時間がない。時間って言うか、予備校が近くにない。って人のために、実際に、予備校行って、美大卒業して、教育実習にも行ってきて、なぜか今こんな記事書いてる夜兎烏のA.S.さんが、実技面からレクチャーします。

 なお、現在の、美術系大学の受験情報は高校の先生に聞きましょう。それが一番確実ですし、それが彼らの仕事です。使えるものは使い倒して、使えないものは、なるべく使う。

 それが、出来るクリエイターの在り方じゃないですかね。えっ?はい、すいませんちょっとかっこつけました。

 では、本題、美大を目指すには具体的にどんな技術が必要なの?ッてことで、主に受験科目になるであろう、三つを紹介します。

1、デッサン 

 正直、一番重要なのは、これです。デッサン能力は、絵を描く上で基礎中の基礎。これが、ダメだと、絵は崩れます。自分で描いた絵がなんかおかしい。そう思った人は、ほぼ99%デッサンが崩れています。

 逆に、デッサンをしっかり身に着けていると、どこがおかしいのか自分で判断が出来るようになり、その箇所を修正する事で、絵のクオリティもあがります。

2、着彩

 予備校で使用するのはアクリル・アクリルガッシュが多いです。油絵科を受験する人は、油絵も使用しますが。因みに、私は油絵は専門外なので、最低限の知識しかないです。そこは初めに断っておきます。

 ただ、アクリル・アクリルガッシュは、油絵のように厚塗りしたり、水彩絵の具のように薄く使用することも出来るとても優秀な画材です。

 一昔前に某芸人が「ラッセンがすきー」というギャグをやっていましたが、そのラッセンが使用しているのがアクリル絵の具です。

 この絵の具、プラスチックやTシャツにも描けるので、オリジナルのスマホケースやTシャツが作りたいって方も覚えておいて損は無いです。

3、立体制作

 これは、デザイン系学部を目指すなら確実にいると思います。使用するものは、油粘土か、ケント紙です。

 油粘土で、時間内にお題のものを制作する。ケント紙という、つるつるした紙を使用して、お題のものを制作する。大体、このどちらかになると思います。

 まあ、おおむねこんなものですね。この程度なら楽勝って思った方も、こんなにやらなきゃいけないのかって絶望感にうちひしがれた方も、まあ、大丈夫です。一年間程度あれば割と何とかなります。実際、私が予備校に通ったのもそれぐらいの期間です。

 この記事では上記三つを、本当に基礎の基礎、鉛筆の削り方から、応用の、オリジナルスマホケースの作り方までレクチャーします。

 はいそれでは、習うより慣れろってことで、鉛筆削ってみましょう。

 準備するものは三つ、鉛筆、いらない紙、鉛筆削り。

 冗談です。鉛筆削りは使いません。なんでダメなのって?ダメなものはダメです。使ってみれば分かります。普通に勉強するならともかく、デッサンするときは、あの角度の削り方だと、絶対使いづらいです。

 というわけで、使用するのはカッターです。カッターで、自分の使いやすい角度に鉛筆を削ります。ちなみに、上級者になるほど、鉛筆は細長くなっていきます。もはや、針レベルです。

 まずは、こちらの動画をご覧ください。この動画では、鉛筆の種類から、削り方まで詳しく解説しています。

 はい、ごらんのとおりです。鉛筆の削り方はもはや完璧ですね。

 え?まだ、削ってない?それでは削り終わった頃にまた会いましょう。

 ちなみにYouTubeチャンネルでは、このブログよりも先の内容をレクチャーしています。なので、もっと先の内容を知りたいって方は、チャンネル登録するのが吉です。

 ブログ内容に対する質問は、コメント欄にお願いします。

 では、また次回。次は、水張りです。






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