廉太郎ノオト書影おびあり

瓶詰めの手紙を受け取ってくれた人がいる(紀伊國屋書店久留米店合同サイン会にて)

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 先日は、紀伊國屋書店久留米店さんでの合同サイン会でございました。
 実はそれより前に取材に行っていたのですが、すみません、着手前の仕事なので具体的なことは何一つ申し上げることができません……。というわけで、サイン会のお話だけ。

 本当に良いサイン会でした。
 九州の皆様温かい! たぶん皆さんもお察しの通り、わたし谷津矢車はとんでもないコミュ障作家なのですが、テンパり気味のわたしをなだめてくださるお客様……ああっ、人のやさしさが心に沁みる……。
 そして今回のサイン会は整理券に著者へのメッセージがついており、作家としてはファンレターをいただいたような格好になりました。いや、ファンレター、嬉しいものなんですよ。さすがにこれらのものに関しては写真をUPすることはせず、大事に保管させていただければと思います。また、整理券とは別にお手紙を書いて来てくださった方にも深く感謝……。

 取材地から直接こちらに向かったので、珍しいことに洋服姿です。そうした意味でもレアなイベントでございました。

 そして今回のサイン会、店舗様、お客様からの頂きものもたくさん……。

 早速頂き始めております。誠にありがとうございます!

 また、漫画家の館石直進先生より……。

 似顔絵を頂戴しました!
 本書を見たわたしの妻が、「あんた、こういう笑い方するよね。しかも1.5倍増しでカッコよく描いてもらってよかったじゃん!」と爆笑しており。くそう、イケメンに生まれたかったぜ。

 このサイン会に関しては、色々な方に御礼を申し上げたい次第です。このイベントを企画してくださった紀伊國屋書店久留米店様、作家の悠木シュン先生、本イベントにお誘いくださった天祢涼先生やご一緒くださった先生方、各出版社・取次の皆様。
 そして何より、お越しくださった読者の皆様。
 わたしの本をずっと読んでくださっているお知り合いやファンの方。
 このイベントでわたしの存在を知ってくださった本好きの方。
 遠方よりお越しいただいた皆様。
 インフルエンザにかかってしまいご本人がお越しになれなかったという方もいらっしゃいました。
 サイン会という場に際すると、小説に取り組む力を分けていただいた気分になります。
 作家の仕事は孤独なものです。今書いているものが果たして世に認められるものなのか、もしかしてとんでもないごみを作ろうとしているのではないか……。小説を書くという行為そのものは大変楽しく、ヒャッハーと叫びながら作業しているのですが、読者様が受け取ってくださるのか、そもそもわたしの本を読んでくださる方なんているんだろうか、と不安になる日もあります。いうなれば、作家というのは無人島で手紙を書いて瓶に詰めて放流しているような存在なのです。
 ここに、わたしの本を受け取ってくださった方がいる。わたしの瓶詰の手紙を受け取ってくださった方がいる。わたしにとってサイン会とはそうした場なのです。

 とにもかくにも。
 読者の皆様、本当にありがとうございます。
 わたしは皆さんに励まされ、今日もまた瓶詰の手紙を広い海に流しています。

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