アンテナを張っています
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これはわたしだけかも知れませんが、わたしが情報を扱う際には、高くアンテナを張る時期と、深く掘り込む時期があります。
いきなりこんな発言をぽんと投げ入れられても、という話ですが。
これ、わたしが大学で少し学んだ考古学にも似たようなアプローチ法があります。
遺跡を発見する際、考古学者は闇雲にすべてを掘り返すわけではありません。そんなことをしていたらいくらあっても手が足りません。そのため、遺跡発掘をする人はまず何をするかというと、大体この辺りかな……、という一帯にあたりをつけ、散歩します。そして、地表面に自分が狙いたい遺物が出ていないかを探り、もし地表面にそうしたものが出てきたら、「恐らくこの地下に遺構があるのだろう」と仮説を立て、発掘計画を立てるわけです。
わたしの小説作りもこんな感じです。
世間の動向、わたしの興味などを参照しつつ、世の中の様々な事象に触れてネタを探す。そして、「このネタで小説を書けるかも」という予感があったらどんどん深掘りして調べてゆき、最終的に小説にできそうなくらいの強度を得る。そんなことをしています。
今、わたしはどちらかというと「アンテナを張る」時期です。
良いネタがないかなー、自分の問題意識と上手く折り合いが付きそうな史実はないかなー、と探し回っているところなんですね。
個人的には、この時期の読書が一番面白いです。
知らない世界を覗くことができますし、自分にとっての新しい知見がそのまま別の原稿に生きる、なんてことも。
今、読了報告が減っているのはこの辺りが理由だったりします。
ほら、変に報告して、「次回作こんな内容なのか」と思われるのも……ね。というわけで。
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