桔梗の旗書影

拝啓 読者様。『桔梗の旗』(潮出版社)の重版が決定しました

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 いやー、わたしの元にサンタさんがやってきました。

 12/5に発売したばかりの明智光秀とその息子光慶を主人公にした歴史小説『桔梗の旗』(潮出版社)の重版が決定しました。

 じゅ? 重版?
 いや、正直な話、消費税が10%に上がって世間様全体にどんよりした不景気の靄がかかっている現在、しかもかなり苦戦が囁かれている文芸単行本、しかも歴史小説という場にあって、発売二週間での重版なんて……! 編集者さんからのお知らせを新幹線の中で聞いたのですが、思わず変な声が出ちゃいました。
 思えば単行本の重版は2015年に出させていただいた『曽呂利!』(実業之日本社)以来。かれこれ4年ぶりとなります。わたしは現在7年目ですので、重版のかからなかった時期の方が長い作家となっていました。
 いや、正直、ほっとしました。
 今、単行本を出させていただくのもすごく大変な時代です。でも、やりたいことやなりたい作家像があり、そのためにも単行本という舞台で戦い続けたい。そんなわたしにとって、今回の重版は本当に得難いものです。

 ここのところ、我が身の慶事に際すると、いつも読者さんたちの姿が瞼の裏に蘇るようになりました。それだけサイン会などを通じて多くの読者さんとお話してきたからです。そして、お目にかかった読者さんの後ろには、まだお目にかかったことのない読者さんがいらっしゃるはずです。
 とにもかくにも。
 拝啓読者様、わたしは今、あなたのおかげで小説を書くことが許されています。誠にありがとうございます。
 かくなる上は、『桔梗の旗』を出来る限り多くの方の手に届ける所存です。その上で、新たな挑戦を重ねていこうと考えております。がんばります!

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