それさく文庫書影

一年ぶりのオフです

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 実は今、ちょっとしたお休みです。

 やろうとおもえばやる仕事はあるのですが、別に急いでやる必要はないかー、という程度の仕事がいくつかある程度です。なのでぼけっとしながらプロットを練っているところなんですが、思えばわたし、こんなに心穏やかな日々はいつ振りのことだったろう……とカレンダーを見てみるとあら不思議、正直、ここ一年あまり、ずっと小説のことばっかり考えて過ごしていたみたいです。やってくるゲラ対応、第一稿に改稿、そして新たな小説のネタ出し……。この一年あまり、追われるように小説を書いていた感があります。いや、ありがたいことですよ本当に。けれど、締め切りのない日々はこんなにも心穏やかなものかとも感じています。

 とはいえ……。
 締め切りがないということは、仕事がないということとほぼイコールです。もちろん締め切りのない小説仕事(例えば書下ろし)などもありますが、これは原則「いいもの書いたら本にしましょうね」という程度の緩い約束の上に成り立っているもので、わたしの頑張りが足りなかった場合本にすらならないリスクを大なり小なり負っているわけです(念のため書いておきますが、出版社さんの社風や作家の評判などの諸条件によってケースバイケースですので、「俺は書下ろしだけど毎回出してるよ」という方もいらっしゃるんじゃないかと思います。わたしがお話しているのは原則論ということで何卒)。
 そんなんでも約束は約束、その履行のために書いているときはやっぱり「仕事をしている」感覚です。

 でも、休みってのはいいものですね。これまで頭がカチカチな感覚でしたが、ふっと力を抜いた瞬間、いろいろとアイデアが浮かんできました。「緊張と緩和」というのは何も小説内だけのことではないのだなあと感嘆しております次第。

 というわけで、わたしは今、一年ぶりのオフにちょっとほっとしながらも戦慄している今日この頃なのです。

 

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