「小説は筋肉で書く」とある先輩作家さんは云った。


 作家仲間や先輩作家さんと話をすると、皆さんこう口を揃えます。

「体力、超大事」

 椅子に座り続けるのも体力の一つ。実際、机にかじりついていた時間だけ仕事が進むのが作家業なので、どうしたって体力は必要なのです。
 もやしっ子で知られるわたしも、実は体力をつけるべく、それなりのことはしています。
 毎日の散歩、二日に一回の腰回りの筋トレ。
 これが意外に効果てきめんなのです。

 今のわたしの足は、部活動をやっていた時期を除けばなかなかいい筋肉量をしていますし、背筋と腹筋がつき始めたおかげか、ここのところ長い時間座っていても疲れを感じづらくなりました。

 ある先輩作家の方が、

「小説は筋肉で書くものです」

 とおっしゃっていたのが頭を掠める……。

 結局のところ、集中力を保つために体力は必要なのです。
 すぐに腰が痛くなってしまうと集中が途切れちゃいますし、すぐに疲れてしまうと頭にもやがかかったようになってしまいます。「できるだけ長く集中を保持する」ためには、負荷に強い体づくりをしておくのが吉なのです。

 作家って、意外にフィジカルな仕事なのです。

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