廉太郎ノオト書影おびあり

『廉太郎ノオト』(中央公論新社)のWEB聖地巡礼 麹町・西片町編

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 タイトルの通りです。
 前回の「WEB聖地巡礼」の際、「他の取材場所の写真が失われてしまった」旨を書いておりましたが、はい、わたしの勘違いでございました! 東京近辺の取材成果はすべて写真に残ってましたよ! よかったよかった!
 というわけで、WEB聖地巡礼、もう少し続けることが出来そうです。
 というわけで、お付き合いいただけましたら幸いです。

 まずは、廉太郎さんの東京での拠点でもある麹町近辺です。

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 劇中でも描写しましたが、瀧廉太郎さんは幼少期、そして東京音楽学校研究生時分の二回、麹町に住んでいます。ちなみに申し上げると、一回目と二回目ではちょっと区画が違いますがすごく近いところに家があります。恐らく、研究生時代の廉太郎さんは、子供時代のことを思い起こしながら、この麹町の家で過ごしていたことでしょう。
 ちなみに、この廉太郎さんの家、今では近くに英国大使館があるのですが、その裏手あたりに、劇中で彼が通っていた教会(聖愛教会・現在は移転)がありました。なお、こちらの教会で廉太郎さんがキリスト教に入信したのは史実です。

 さて、次は、彼が学部生の頃に過ごした西片町です。

 と思ったのですが、撮れてませんでした(涙)。どうなってるんだ!

 一年以上前の取材なので記憶があいまいですが、あのあたりはかなり今でも一軒家に人が住んでおり、カメラを向けるのに憚りがあった、ということなのだと思います。マジごめんよ……。

 というか、取材に伺う時のジレンマかもしれませんが、わたしにとっては取材先であっても、地域の方にとってはそこがプライバシー空間であることには間違いがなく、この辺りの配慮は大事なんじゃないかなあと思っている次第です。とにかく自戒自戒。

 閑話休題。

 この辺りにも教会(西方町教会)があり、劇中年間にはここからほど近い東片町に立地していたそうです。というわけで、本当は学部生時代に通っていたのはこちらの教会ということにしていたのですが、だとすると麹町の聖愛教会で洗礼を受けたという史実との接続が悪くなってしまうので、ややおさまりが悪い(なにせ麹町だと上野山や本郷から遠い!)ことを理解しつつ、一貫して麹町の聖愛教会を出した経緯があります。

 なんというか、聖地巡礼をすると、作家としてもすごく背が伸びる思いがします。二年ほど前の取材の成果は、結局のところ『廉太郎さんと同じ空気を吸った』ことにあるのかも、と思っている今日この頃です。

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