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拙作『宗歩の角行』(光文社)が第35回将棋ペンクラブ大賞最終選考候補作(文芸部門)に選出されました

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 お知らせです。
 (既にタイトルでネタバレしてますが)拙作『宗歩の角行』(光文社)が第35回将棋ペンクラブ大賞最終選考候補作(文芸部門)に選出されました。

 変な声が出ましたよ、ええ。
 某原稿をバリバリ直している最中、某社の編集者氏からTwitterのDMが届き、「谷津さん、ノミネートしてますよ」と連絡を受けたんですよ。新手のスタンド攻撃を疑いました。

 拙作『宗歩の角行』は、江戸時代の将棋指し、天野宗歩を主人公にした歴史小説です。将棋をモチーフに、「天才に対置される凡人」「天才とは何か」「天才を一人にしてはいけない」みたいなことを思いながら書いた本でした。
 小説家の間でも、「天才」という概念はよく取り沙汰されます。端から見ていると天才としか思えない作家はたくさんいます。こう言っちゃなんですが、わたしなぞは凡人オブ凡人で、天才と呼びうるものに憧れ、「別のもの」として線を引いてしまいたくもなる日々を送っています。
 でも、「それは違う」と踏みとどまってみたかった。その結果が本作でございます。

 過分な評価を頂き既に満足しちゃっているのは、わたしが凡人たるゆえんなのですが、いずれにしましても、これを機会に拙作に手を伸ばしてくださる方が一人でも増えてくださるとありがたいなあ、と思っております次第です。


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