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積読って楽しい

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 できる限り新刊を手に取り、読むようにしています。
 これはあくまでわたしが作家だからなのですが(新刊を手にとって読まれたほうが利益が出る可能性が高いという作家側の事情を知るゆえのムーブだと思ってください)、わたし自身は積読が大好きです。
 正確には、積読の山を崩して、「こんなにいい本を読まずにいたのか!」と驚くのが好きというか……。
 本は元来、時空を超えるものだと思うのです。古典だって初めて読むときには初読なわけで、私的な感覚の中では新刊扱い、といいますか。わたしは読書家たちの反応が収まった時期の本を読むのが大好きです。
 なんていうかな、流行りに乗って本を読むのも楽しいのですけど、自分なりに思うところあって少しずつ自分の好きを探しに行く作業も嫌いじゃない、というか……。
 もちろん、作家であるわたしがそんなことを言うのはあまり好ましいことではないのですが(繰り返しになりますが、作家としては、読者の方に早く読んでいただきご反応をいただけると、ビジネス面ではすごく助かります)、わたし自身がそういう本読みなので、あまり力説したくないところではあるのですよねえ……。

 常日頃から、鰯を投げ売りするようになされる本の販売について思うところがあるのですが(そして、それも仕方ないことだということも理解してはいるのですが)、積読という側面から、今の状況に抗う手があるのではないか……みたいなことを考え始めている今日この頃です。

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