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自由であっても

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 小説家は自由な商売だと常々申し上げているわたしですが、とはいえ、完全に自由な存在というわけではありません。わたしたちは小説を書いてそれで日々の糧を稼いでいる存在ですが、わたしの小説を形にして値をつけ、運搬し、販売してくださる皆さんがいらっしゃるからこそ、わたしの稼業は成り立っています。何を言いたいのかというと、資本主義のルールに組み込まれている以上、完全に自由な状態を作り上げるのは大変難しいのです(ちなみに、小説の世界で自由を手にするためには「百万部売る」ことは一つの指標となるでしょう。その代わり、めちゃくちゃ忙しくなって、それはそれで不自由しそうですが……。なったことないからわかりませんけども)。とはいっても、小説家の本質は個人事業主であり、その点、色々と身軽ではあるのですが……。

 なんというか、ここのところ、自由な稼業だと思っていた小説業も、実はいろいろとある種の不自由さはあるものなのだなあと思った次第です。

 なんの話だ? って?
 言えるわけがないじゃないですか(笑)

 しかしながら、「言えないことがある」「できないことがある」という感覚は、しっかり覚えておこうと思っております。

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