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文庫版『北斗の邦へ翔べ』(ハルキ文庫)11/15発売です

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 さて、新刊情報です。
 2011年に刊行されました『北斗の邦へ翔べ』(角川春樹事務所)が文庫化します。

 例のごとくのご連絡ですが、「11/15発売」を謳っておりますが、こちらは版元さんの定める目安みたいなものなので、実際には早めに入荷していたり、逆に行き渡るのに時間がかかったりする可能性がございます。その点、お含みおきください。

 本作は、幕末の最終局面、箱館戦争を舞台にした歴史小説で、土方歳三と松前藩の青年を主人公にしています。
 箱館戦争は「徳川軍残党と明治新政府の戦い」と位置づけられ、戊辰戦争最後の戦争として認識されている感がありますが、個人的には箱館戦争だけノリが違う気がするんですよねえ。箱館に居座った榎本武揚ら、曲がりなりにも箱館に行政を敷こうとしていた節がありますし……。なんかこう、「アンチ明治政府」みたいな、反動的なものと言い切れない側面があると思うのです。その辺のゴタゴタも微妙に書いています。
 あと、本作には土方歳三のほか、大鳥圭介なんかも書いています。小説の世界では二者が不仲だった……みたいな描写がされがちですが(『燃えよ剣』の印象が強すぎるんですかねえ)、拙作においては割と仲良しです。残っている逸話などからすると、たぶん大鳥さん、土方さんと馬が合った側面があるんじゃなかろうかと思ったりした結果でございます。
 って、なんかこう、「史実推し」みたいな書きっぷりですやん? でも最終的にそうなっていないのが本作なので、お楽しみに!

 というわけで、書店様などでお見かけの際にはなにとぞです。

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