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芸どころ名古屋舞台〜狂言「蟹山伏」、能「安達原」〜

観覧できる公演が絞られた今年のやっとかめ文化祭、芸どころ名古屋舞台に狂言と能が組まれました。

毎年人気の辻狂言はオンライン配信となりましたが、今年唯一の公開公演を舞台で、能はろうそく能として、一席開けた前売完売の名古屋能楽堂で行われました。

クール・ジャパンの一環とされたクール要素のある狂言や能とは?
狂言「蟹山伏」。山の中に大きな蟹が現れるだけで恐怖ですが、耳をめがけて襲ってくる姿はハンターです。
ハサミを上に振り上げ、揺らしながら左右に動く蟹の運動量は並ではないでしょう。

過去に辻狂言でもあった演目ですが、演者さんや舞台が変わると趣が全く変わるのが狂言の面白さです。
能「安達原」は正に怪談。ろうそくの明かり揺れる舞台で、妖怪と人間の生死をかけたダイナミックな攻防が繰り広げられました。

静かでゆったりとしたものという能のイメージが変わりました。笛・太鼓・謡の移り変わる臨場感はイヤホンガイドなしで味わいたいと感じました。
今回の狂言・能は共に言葉や情景がわかりやすく、大きな音や動きのある内容で、初めて見る方も楽しめたように思います。

やはりライブで、目・耳と空気を感じる舞台は素晴らしいものでした!

レポート:中西ヒロトシ

■レポートで紹介しているプログラム

■芸どころ名古屋舞台

■やっとかめ文化祭


【やっとかめ文化祭2020】
2020/10/24(土)〜2020/11/15(日)
参加方法はプログラムによって異なります。
詳しくはやっとかめ文化祭公式ウェブサイトよりご覧ください。

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