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【クルーズ名古屋特別便】船上から見る「中川運河」今昔物語(1日目)


11月1日、小雨が降る中、ささしまライブ駅近くの乗船場から水上バス「クルーズ名古屋」に乗り込みました。講師はNPO伊勢湾フォーラムの柳田哲雄さん。

「『まちなか寺子屋』の一つですから、今日はよく勉強してください」との言葉に背筋が伸びます。今回は、松重閘門にも近づく特別なルートを考えてくださいました。

90年前の1932(昭和7)年に全線開通した中川運河。1964(昭和39)年には一日平均200隻の船舶が出入りする、物流の大動脈でした。両岸には、運河側に大きな扉のある工場や倉庫が、ずらりと建ち並んでいたそうです。

名古屋港の整備が進んだこと、またトラック輸送が増えたことなどから、現在は一日に数隻の小型タンカーが航行するのみとなっています。

いくつもの橋をくぐり、水上バスは中川運河を下ります。古い工場や倉庫が残っているものの、水処理センターや洒落た飲食店、ギャラリー、スーパー銭湯、水上スポーツの拠点など、新しい施設も。2012(平成24)年、名古屋市と名古屋港管理組合によって策定された「中川運河再生計画」のもと様々な再生プランが実施されています。これからも中川運河は変わっていくことでしょう。

中川口閘門で中川運河と名古屋港の水位を調節し、水上バスは名古屋港へ。金城ふ頭の下船場を目指します。

昔の光景を思い浮かべながら今の光景を楽しみ、未来の光景を想像する、そんな1時間半余の船旅になりました。

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レポート:こんどうあきこ 写真:すえ

■レポートしたプログラム

■まちなか寺子屋

■やっとかめ文化祭

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