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最期の時まで⑤

5月5日
この日は一緒にいなかった。
私は仕事
貴女はどう過ごしていたのだろう?
LINEのやり取りはしたはずだけど、
私は今だに貴女とのLINEを見る事が出来ないので思い出せない。
あれから3年……
貴女の死を知っている人はとても少ない。
私達は皆、名俳優さながらに貴女が
あの日のまま存在している様に演じている。
貴女の幼かった娘は学友の誰にも本当の事を言わず隠し通し、進学したこれからも
誰にも言わないと言っている。
私も貴女の死因を打ち明けたのは
4人だけ。
LINEや写真を見れないのは
現実を受け止めていないから。
貴女にはもう逢えないのだと真正面から受け入れられないから。
それでも確実に時は流れて行ってしまう。
私はあの日のまま置き去りにされて…

今日も明日もずっとずっと貴女に逢いに行けば良かった❗️
ずっと一緒にいれば良かった❗️
貴女の手を握ったまま眠れば良かった❗️
すり抜けて行った貴女の命は
今どこにいるのだろう
癒されているだろうか?
寂しくはないだろうか?
後悔はないだろか?

どんなに願っても叶わない事がある。
どんなに頑張っても手の届かない事がある。
どんなに何故と問いかけても答えの出ない事がある。

もうすぐ3年…
お母さんは決めたよ。
今年の貴女の誕生日に一歩前に進む事。
貴女は笑うかな?喜んでくれるかな?

貴女を本当に愛してる。
貴女が本当に大好き。
どんなに貴女が死にたがっても
どんなに貴女が辛くても
どんなに貴女が苦しくても
それでも❗️
やっぱり❗️死んではいけない‼️

いつかこの病気に対する研究が進み
貴女達が笑顔で生きて行ける時が来る日まで
ずっとずっと寄り添うから。
一緒に泣いて
一緒にもがいて
一緒に笑える日が来るまで
生きていて欲しかった

壮絶だった貴女との18年の
ピリオドまであと……

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