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嫁VS姑&小姑100年戦争No.40

本編37~境杭の件で、姑が迷惑をかけた近所のボケかかったおじいさんは、その3年後の正月に、家から100メートル出た辺りの溝でなくなった。
同じ近所の一人暮らしのおばあさんの話では、前夜、そのおじいさんが訪ねて来てピンポンを鳴らしたけど、怖くて出なかったとのことだった。何時頃かは聞いてなかったが、その後、自宅への帰り道で溝にはまったおじいさんは動けなくなり、冬の寒さで亡くなったのだ。

ここからは想像だが、うちの姑が関わってないかなと一瞬、不安に思った。とにかく夜中でも、一晩で山の中の墓所近くの境杭を動かす姑だ。

皆が寝静まった頃に、もしかして姑がボケたおじいさん宅へ行き、「◯◯さん(近所のおばあさん)が用事があるから来て~って言よっちゃったよ。」と言えば、ボケたおじいさんは近所のおばあさん宅へ行くはずだ。

実際、行ってピンポンを鳴らしている。でも、近所のおばあさんは時間が遅かったからこそ、怖くて出なかったのだ。早い時間なら出ていただろう。

そもそもボケて夜中に徘徊して困るという噂もなかった。初めての徘徊なら、一番近い家を訪ねないか?おばあさん宅はおじいさん宅からしたら、三軒目だ。一軒目も二軒目も素通りして、なぜ三軒目へわざわざ行ったのかが不思議なのだ。おじいさんと姑は昔から仲が悪かった。考えたら、そら恐ろしい。

夜中に色々と、実際にやるような姑だからこそ、私に疑われるのだ。しかし、誰もそれを知る人はいない。~つづく~