レンタカーの話。

空港に戻って、沢山あるレンタカー会社の中から安そうな所を選んで入ってみた。
めっちゃ高かった。
モロッコは物価が安く、事前にレンタカーの値段も調べていたけどこんなに高くはなかった。
1週間以上借りるし出来るだけ安い方がいい。
お店の人にもっと安いの無いですかと聞くと、店の外に立ってた怪しげなおじさんを指差して、あの人に付いて行けと言う。

何それ〜と思いつつ行ってみる。

割と歩いて空港のデッカい駐車場の片隅に到着。これ走るの？てくらいボロボロの車を指差してmy officeと言う怪しいおじさん。
怪しいというのは、悪い言い方をするとみすぼらしい感じの身なりだった。空港のレンタカースタッフはパキッとスーツを着ていたので尚更対照的で、異国の地で騙されたく無い私は、偏見かもだけどなんか怪しいぞ！と脳内で赤色灯が回転していた。

おじさんはほぼ英語が通じない。私たちはアラビア語もフランス語もできない。
片言の英語と身振りと電卓。
おじさんのOfficeとは別の車を指差してアレならこの値段で貸せると言う。空港のレンタカー屋さんよりだいぶ安い。でもまずデポジットで5万払ってねとのこと。

なんそれ！怪しくない？！と夫婦で会議。
書類もぐちゃぐちゃだし絶対何かおかしいよとなるも、Googleに聞けば、モロッコではレンタル時にデポジットでお金払うのは普通らしい。5万という値段も高いわけではないっぽい。

なるほど。

交渉の末、デポジットの金額を下げてもらって、納得することにした。

韓国のメーカーKiaの車。凹んでるし傷も多いし、キレイとは言えない見た目だったけど許容範囲。この車に命を預けて旅をすることとなった。

結局、後々クレジットカードの明細を見ても法外な金額が引き落とされていた事はなかったので、おじさんごめんなさいとなりました...。見た目で判断するのは良くないね。

やっと始まるモロッコ旅
モロッコ④に続く。