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理由が分からない左足首の歩行痛/小学校6年生野球少年

気になるところ

少年野球の練習中に左足の捻挫、何時頃かわからないが歩くのも急に痛みが出てきた。

現在お母さまがテーピングをされているとの事、熱感と若干の腫れも認めた。


仮説と評価

1)極度に関節を酷使する練習中に痛めたのは間違いないかもしれない、例えばジャンプとか内反捻挫など身に覚えがあるお悩みなら予測付きやすい、しかし今回は身に覚えがないとの事。

2)動作痛の確認→背屈痛”+” 背屈ROM(可動域)も健側比較にて少ない

3)背屈制限の問題から距腿関節の炎症に至ったのか?と考え脛腓関節の僅かな動きの確認”+”脛骨と腓骨が開かないから距骨が後方滑り運動できず、干渉痛を起こしている可能性が高い。

4)3からの脛腓関節の動きを阻害する因子として軟部組織の過緊張がある→炎症があるので避けて
健側右も同様に皮膚緊張が確認でき、また大腿部まで遡ると同様に過緊張が伺えた。



コンディショニング

1)大腿ー下腿全面の皮膚の過緊張をハンズオン(手技)

2)足首アイシング

3)背屈を促す様に皮膚テンションを変えるテーピングを施す


NRS10→5(痛みの10段階評価)になる

実は初回来院時翌日に野球の練習へ出た(当院的には制限)、それから再度痛みが出たとの来院、3日後の試合は棄権・入浴制限・アイシングと表皮にかぶれ(痛みからの固定と思い?お伝えしていない方法でテーピングぐるぐる巻き)が起きていたのでテーピング禁止。

2回目も1回目同様の施術を行い野球の練習を休ませ4日後に回復との連絡を頂いた。

捻挫は基本的に運動してはだめで、小学生高学年は特に成長期で骨が先に成長し後で筋肉が成長する過程を辿る、つまり関節の柔軟性が極端に減少するので、無理を行うと成長痛が起こるリスクが非常に高い。


なので強くなりたい想いはならば怪我はしない事、更にメンテナンスはきちんと行う事が肝要で・・・そう保護者様には伝えました。


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