気になるところ

仕事中に伝票整理をする際、ボールペンを握ると右第3指の付け根の関節が痛い、何もしなければ痛みは無いが動作痛はかなりのもの。

不安になり病院へ行きレントゲンほか診察を受けた、骨には問題無いとの事でしたが、画像からカルシウム沈着しそれが痛みの可能性が？との事でした。

その病院は整骨院の先生が在中されているとの事、診て貰い指が回転方向へ捻れて発痛と言われる、テーピングをされ痛みが治まるが…原因を知りたいし、ずっとテーピングと言うわけにも行かないとの事で来院されました。

仮説と検証

1)日頃業務は出荷、荷物の運搬ほか腕ー手ー指で掴み持ち上げる作業が多い。

2)日頃から肩凝り、捻れているだろう右患側指を左健側比較で目視、特に変化は感じないままでした。

3)患部の中手指節関節(MP)を安静時触るも無痛で炎症無し。

4)動作痛も常に曲げて痛みがある訳でも無い、関節のメカニカルなトラブルでも無い。

5)頚椎の問題変え考え、全可動域関連付けての指動作痛も認めない、中枢ー末梢神経系も考えにくいし実際医師の所見も無かった。

6)テーピングを行うと痛みが減少するが、外し数時間経過すると痛みが戻る、指の捻れではなく関節の動きを制限した事で痛み止めになった？

7)これらの項目を鑑みたら、炎症や関節自体の器質的問題、また神経系の何かしら(頸部由来)でも無い、肩凝りからの影響も考えられる。

8)7の中で1の出荷業務動作を考えると、DFAL(筋膜のライン:ディープフロントアームライン)が考えられる、その中で母指球ー肘外側上果ー上腕外側筋間中隔ー烏口突起ー小胸筋辺りの圧迫痛と過緊張が患側へ著しく感じました。

コンディショニング

1)肩凝りのハンズオン(手技)

2)翌日仕事の際にテーピングをしないで施術の反応を確認→翌日実際に仕事を行い確認後フォローメールで痛みが出ない事を伺いました。

備考

今回の様に関節患部への痛みがあり炎症や筋組織の繋がりが単関節筋もしくは2関節筋に見れない、主原因が遠く離れている場合筋膜の影響が大きいです。

その様な症状では…どうしてもロジカルな説明がつかない事が多いです。

ただその影には肩こりなど、いつものお悩みが被っている事や姿勢が大きく関わります、日頃からのメンテナンスやセルフケアを怠らない事が大切です。