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noteに戻ってきたよ

日記的にnoteを書いた2年前の夏は、コロナ禍真っ只中の東京に於いて、なんとか日常を文章化し、インターネットに公開することで心身の安寧を図っていたように思う。それが転勤後の怒涛の日々に飲み込まれて更新する余裕がなくなっていった。

その約1年前に、インターネットに公開してきた記事を厳選してTumblrに集約したことは大きかった。それまでに書いた記事は、さまざまなサービスに散らばっていてなんだか居心地が悪くなっていたことと、コロナ禍で物理的に家にいる時間が増えたのが作業を始めるきっかけだった。集約する際にTumblrを選んだのはWordpressで自作をするほどでもないし、公開はするけど読まれる機会が少ないということを求めたから。一見、相反する、矛盾しているように思われるかもしれないけれど、古のインターネット好きにはこういうところがある(いまの人もある?)。

匿名で好き勝手に書き散らして、だけど誰かに見つけて共感してもらいたい、そういうインターネットドリームからは、インターネットを続ける限り逃れられない。なんせ、私たちは現実のムラ社会が嫌でインターネットに入り浸っているのだから!現実世界と同じプロフィール、同じアイコン、同じ取り巻きと、インターネットでも会いたいわけないじゃん。そのあたりをイーロン・マスクもマーク・ザッカーバーグもわかってないよね。彼らはリアルを増長させるためにインターネットを我が物に拡張する。話が大きく逸れかけている笑。



Tumblrに記事を公開するのは楽しい。誰にも読まれないことを前提に書き始めるから。しかし2023年11月、新たなタイミングで文章を公開するのに選んだインターネットサービスはnoteだ。3年前にTumblrを整備したとき、noteにはエクスポート機能がなかった。そのことに当時は、ただでさえ新しい場所を作るのも大変なのに、エクスポートができなかったらどうやってnoteを自分の大切な居場所と思えというのだと憤慨していたが、どうやら2023年3月に実装されたらしい。せっかく書き溜めたものをどこにも持ち運べる準備をしていないブログサービスなんて、うっかりにも程があるだろうと思っていたのだ。
欲を言えばアーカイブ用に過去の日付での新規投稿もできるようになれば言うことなしなのだけど、まあべつに他のサービスを頼るだけなのでかまわない。noteは元母体であるcakesのドタバタがあったので、運営終了のリスクが高いと認識していた。しかし今となっては、足元が頑強にみえるどのサービスだって、だれかがつくったプラットフォームに乗りかかる限りは運営終了のリスクが付き纏うのではないだろうか。

また上述のとおりオーナーが好き勝手する様子を見ていて、国内サービスに回帰したい思いが強まった。私たちはまんまと海外サービスばかりを使っているが、オーナーが暴君のように在り方を気軽に変更してしまうサービスを、黙って使っていられない。公共的な使い方ができる特徴を重宝していたのに、個人へのマーケティングに特化していこうとする愚かな決断。わたしのようなユーザーは黙って離れる。
と言いながら、これはTwitterが親和性が高いとか、Twitterのみんながいる場で発言したい(もっとフランクに考えてるけどさ)ときはXを使うこともあるし、Threadsはいまのところ楽しいし、なによりTumblrも海外サービスなのだけどね。外観テーマをリニューアルしたので少し新鮮な気持ち。




noteのいいところは、なによりエディターが書きやすい。なんだか文章がすいすい泳ぐような気がする。それを使いたいと素直に思って、noteに戻ってきた。案外シンプルな、それだけの理由だったりする。それだけのことが、続けるモチベーションになったりするのだ。

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