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100日チャレンジ㊻日本語教師奮闘記

ネパールからナマステ!
昨日は、わたしが怒りを感じてそれを学生に率直に伝えたお話をシェアさせていただきました。
さて、今日は、私が学生たちに対してどんな気持ちを持ち、どんな接し方をしたかをシェアしたいと思います。

私は、自分でいうのもなんですが大変お世話好きで愛情深い性質を持っています。
日本語必修クラスでは、いつもざっくり分けて日本語に興味がある子と、興味のない子にいつも分かれます。
私のいるネパール、カトマンズでは英語教育が盛んで私のお勤めしている大学の授業は基本的に英語で行うことになっており、学生も先生も英語はとても上手です。
そして、ネパールの子は英語圏に留学就職希望の子が多いので、日本語にあまりモチベーションの高まらない子もいます。

興味のない子を無視してクラス運営をすることもできますが、わたしはそれはやりたくない。
日本語と日本文化を知ってもらうチャンスを最大限に生かしたい。
それに、日本語を学んで学生の将来に有害になることなんてあるでしょうか。むしろ、成績表に日本語1年履修したという記録を携えてインターンシップや就職をする際に、スーパーバイザーから日本語を期待されることになる。その時、まじめに勉強していなかったら彼らはどうするのでしょう。
「忘れた」とでもいうのでしょうか。いいえ、忘れたんじゃない、やればできるのに、初めからやらなかった。
それを見過ごしていいのでしょうか。
ですから、

「私はあなたを無視してクラスを進めることもできるよ、あなたたちがやっているのは実は、自分の将来を台無しにしていることだよ、それであなたは幸せなのかな。」
学生いいえと首を横に振る。
また、
「わたしは話を聞いてもらえなくてとても傷ついている。わたしはあなたたちのお母さんと同じような年なんだよ。もしあなたのお母さんが一生懸命何かを伝えているときに、無視されたり、笑われたりしたらあなたは嬉しいの?」
学生嬉しくないと首を横に振る。
「あなたたちが日本語を勉強するにあたって何が問題なの?」
学生「新しい言葉なので難しい」
わたし「難しいんだったら集中してやらないといけないんじゃない?」
学生反論できない。
わたし「あなた何のためにここにいるの?」
学生「勉強するため」
わたし「じゃあ何パーセントのエネルギーをそれに費やしてきたの」
学生「60-70%」
わたし「じゃあ残りの30-40%はどうしたの?」
学生「ゆっくりやります」
わたし「ゆっくりゆっくりって言ってたら人生終わっちゃうよ、今やるべきことは今やらないと。」
学生反論できない。
わたし「あなたたちほかの言語だったら集中してできる?だったら学部長の先生にリクエストしたら?でも悪いけどはっきり言って、わたしはほかの言語でもあなたたちは変わらないと思う。言語の問題じゃなく、あなたたちの問題だと思う。」
学生だまったり、日本語勉強すると言ってくる。
わたし「この問題はあなたたちの問題ですからあなたたちで解決してください。皆で議論して解決策を探してください。」
学生しーんとなる。
わたし「おかしいですね。クラスで静かにとお願いしているときあなたたちはとってもよくしゃべっているのに、議論してという時は誰もしゃべらないんですか」
女の子たちがすみません先生といってくる。
わたし「すみませんって言ってくれてありがとう。でも、そもそもあなたたち(その女の子たち)はよく勉強しいているのを私は知っている。あなたたちがすみませんということはない。それに、すみませんっていうのは簡単、すみませんって簡単に口だけ動かす人をどうやって信用するの?態度で見せて。」
学生黙る。
わたし「この状況だれも解決できないんだね。ほんとはみんなにやってもらいたかったんだけど。じゃあ私がまた話すけど、私に何か問題がある?わたしはあなたたちのサポートをするためにベストを尽くしてきたつもりだけど。それであなたたちが不満だったらすみません。もし不満があればフィードバックお願いします。」
学生、先生は悪くないと返事をしてくる。
わたし「じゃあ日本語勉強するのね?」
学生「はい」
わたし「これからは復習のパートはあなたたちに任せますから。教えることが最大の勉強法だと言います。毎回、誰かひとりクラスでファシリテーターを決めてクラス運営をしてください。」
・・・
だいたいこんな感じで本音を伝えました。
学生のビフォーアフターをみなさんに見せたいです。
まだまだ授業は続きます。
読んでくださってありがとうございます。

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