「上場企業経理のキャリア」を生かして収入を上げるには
経理や会計のキャリアが、企業からとても求められていることをご存じでしょうか?
簿記の資格なんか取っても無意味。いずれAIに取って代わられる。そんなのは、実務の正解を知らない外野のたわごとです。
クラウド会計ソフトが市場シェアを獲得するのに、どれだけ長い時間がかかっているかご存じでしょうか?便利なツールができても、使いこなす人がいない。これが実態です。
むしろ、経理のキャリアはこれからが面白い。特に、上場企業での経理キャリアはこれからが売り時です。
この記事は、上場企業で経理の実務を積み、このスキルを使って人生をより豊かにしたいと願う方に読んでいただきたい内容です。
私は、上場企業2社で経理とM&Aのキャリアを積んだ後、社員3万人の会社から30人の会社に転職。その後1年半で起業し、今では会社員時代には想像もできなかった、自由で充実した日々を過ごしています。
その経験をぜひお伝えさせてください。
思いつくのは、CFOになることだけど
私がサラリーマン時代に、歳を重ねるごとに感じていたこと。
それは、幹部社員の姿を見て、
あの人生を自分も送れるだろうか・・・
ってことでした。
いくら給料をもらったら、あんなに頑張れるだろう。
時に、過酷で理不尽なトップマネジメントの要求に応えるために全力を尽くし、家族との時間も、趣味の時間も犠牲にして、どこまで頑張れるだろうか。
それを考えると、仕事にも身が入らないんですよ。
頑張って仕事して、出世しちゃったらどうしよう(笑)。
それに、昇格したところで大して給料も上がらない。何度給与明細を見てがっかりしたことか。責任と給料が見合わんのです。
かといって、今と全く別の人生の送り方なんて・・・想像もつかない。
当時の私は、上場企業でも規模の小さいところや、上場前の会社でCFOになれたらいいなあって思ってたんですよね。
CFOなら、結構大きな裁量をもって仕事ができる。なんか楽しそう。CFOのキャリアを積めれば、もっと給料も増えそう。そんなイメージ。
ところが、CFOになるには、CFOの経験が求められます。経理部長とは違うんですよね。
じゃあCFOってどうやったらなれるの?って探すんですけど、未経験でCFOになれそうな求人のほとんどは、ベンチャー企業です。
IPOできるかどうか、まだわからない規模のベンチャー企業。まだ利益も出ていないから、給料も大幅ダウン。でも、将来は未知数!
果たして、これに賭けてよいのだろうか・・・。
そう考えると、なかなか前に進めないんですよね。
家族もいるし、子供はこれから学費もかかる。住宅ローンも返さないといけない。
いい歳して今更、そんなギャンブルみたいな転職をして失敗したら、周りになんて言われるだろう。陰で笑われるなんて、耐えられる?
あなたにもそんな経験、ないでしょうか?
私が選んだのは、上場しない会社のCFOというキャリア
そんな私が最終的にたどり着いたキャリアは、「上場しない会社のCFO」という職業です。
この仕事で起業して1年半が過ぎたところですが、おかげさまで10社以上の中小企業のご支援をしています。
中小企業の場合、経理や税務は、税理士さんがやってくれます。
ところが、税理士さんにも限界があり、たとえばこんなことは、ほとんど税理士さんの手が回らないんです。
事業計画を作りたい
作った計画と実績を毎月、比較分析したい
資金繰りのシミュレーションをしたい
経理周りの実務を整理、効率化したい
この設備投資、やっていいかどうか相談したい
事業アイデアの相談相手として、壁打ちに付き合ってほしい
経理システムを新しくしたい
私は、多ければ週に一度、少なければ月に一度、お客様企業を訪問して、2時間から4時間滞在します。その間に、主に社長さんと面談をして、上記の課題を解決していきます。
上場企業にいるときには気が付かなかったのですが、あの時に経験したあんなことやこんなことが、とにかく中小企業に喜ばれるのです。
時間的な制約も少なく、今までやってきたことをベースにしてサービスをすると、とっても喜ばれる。感謝されるんですよ。
経理の仕事をやっていて、「ありがとう」って言われること、どれだけあります??
すっごく原始的で基本的なハナシなんですけど、結局、誰かに喜んでもらえるって、超重要だと思います。それがないと続かないですよ。
もし、あなたが上場企業の経理キャリアを、本当に喜んでもらえる人に届けることができたら・・・
残念ですけど、中小企業の世界に飛び込める人はほとんどいません。ですから、なかなかマッチングしないのです。
これって、日本社会にとって損失なんじゃないかなって最近思うんですよ。だから、私がどんなことをしているのか、SNSを通じて理解してもらえたら、ちょっと興味を持ってくれる人が増えるんじゃないかなって思ってます。
毎週、感じていることや経験したことを、noteに書いていくつもりです。
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