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【ダンスミュージック】ナイトクラブの未来と国内シーンへの考察-前編-

こんにちは!

DJYuDAI選手です。

最近は中年というのもあってか、都内のクラブに遊びに行って、朝まで踊り明かすということもめっきりなくなってしまった30半ばのオッサンでございます。

年齢でオールするのも若干は厳しくなったというものの、アラフォーゆうても30代ですからね、まだまだムリはできるハズなんですが。それがクラブ(特に都内)に遊びに行かなくなってしまうというのはそれなりの理由があるんじゃないかと思っています。

今回はDJを趣味としてこれまで大小様々なパーティーを体験してきた身として
日本のナイトクラブシーンとその未来に対して、私なりの考察を書き留めてみようと思い今回記事にしてみました。前編後編の2部に渡ってお伝えして参ります。

※注意書き
今回の記事でのクラブシーンというのは実際に体験による考察を前提とさせていただいている旨、音楽ジャンルとしてはテクノ、ハウス、ミニマルetc、いわゆる4つ打ちといわれるものを軸としています。
他ジャンルに関してはリアルに現場を見てきてないので、論じることはできませんが、もしこの記事をお読みになり何かしらご意見、ご感想等あれはお気軽にどうぞ宜しくお願いいたします。

ぶっちゃけ国内のクラブで外タレ(外国人DJ)を担ぎ上げても集客は見込めるのか?

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以前、渋谷の某ハコに好きな外タレが来るイベントでセカンドフロアーに友人が出演するということもあり、遊びに行ったときお話し。

金曜の夜と週末だったのにかかわらず踊っていたのは前2列くらいの僅かに十数人…お目当の外タレはシーンでは初頭からキャリアのあるDJだったために

『え?マジでこんなか?経済回ってなくね??』と疑ったほど。

まー、ハコ側が裏のビジネスでそーとー稼いでいて、マネーロンダリング的にハコの経営をしているなら納得がいくにせよ…にしても外タレをヘッドライナーにしたイベントにしては寂しすぎるばかりでした。

外タレひとりを海外から召喚してステージ立ってプレイしてもらうにはそれなりに費用がかかります。ま、海渡って来てもらうワケですからね。

ネームバリューがそれなりのDJ選手を費用をかけてブッキングをし、きちんと告知をしても集客できないと言うことは、もはや趣味の領域なのでは?
と思ってしまいます。

今となって言えることは、20歳頃からクラバー全盛期だった私たちは幻想をみていたに違いありません。 この事実はよく考えてみたら理屈はわかります。
一昔前と比べると日本人の若者の絶対数は年々減ってきていますからね。
避けられない少子高齢化の波

【DJで食べていく】職業DJの国内での活動の厳しさ

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少子高齢化という問題は大前提のなかで、国内のイベントで活動する日本人プレイヤーは露出が増える、つまりはDJ稼業としてブッキングが増えれば増えるほど、周囲の友人知人をはじめとする集客力は減っていってしまいますね。

これも理屈は簡単、外タレの価値ってそう滅多に見れないからファンは足を運ぶワケです。

仮にもその外タレが毎週毎週どっか近場で回しているとすると、どうでしょうか?よほどのファンしか見に行かないですよね。ジャニオタの追っかけレベルばりの。

さらにはイベンターや出演者に知人がいればゲストやディスカウント枠で少しは安く入れるものの、そういったコネでも使わない限りは無駄に高いエントランス料金を支払わなければならないのです。

そうなってくると、最終的にはイベンターとハコ、出演者等の友人知人等の関係者のみの〝ほぼ身内の会合〟となっていくのは関の山と言えます。

国内で集客しお金を稼いでいくのが難しいとなると、プロのDJプレイヤー達は海外シーンへと後押ししてくれるエージェントを使って土佐周りのごとし海外ツアーを組みお金を稼ぐしか道はありません。

そんな海外では何万人もの前で通用するプロのプレイヤーたちはシーンに沢山いるハズだからこそ、その素晴らしいプレイヤーたちが国内でも稼いでいけるような
今ある仕組みを根本から変える必要があるんじゃないかと私は考えます。


折角腕のいいプロの日本人プレイヤーはそれなりにいるというのに、国内で現場を回し、稼いでいく仕組みがないのではシーンは廃れていってしまいますよね涙。

そこでお客様として期待できるのは…そう、外から来る外国人観光客さんです。

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日本人が日本語で日本人を集客する時代は終わっている?

先の例に出したイベントとはまた別のお話、日本で開催されるシーンでもトップをひた走る某オープンエアーパーティーが都内のハコでイベントを行なった際、行ってみると中には外国人観光客と思われる方々がかなりいっぱい。

このイベントのオーガナイザーは外国人ということもあるとは思いますが。集客はパンパンでしたね笑。アジア系と思しき観光客の方々も多々。

私が思うにクラブやパーティーをビジネスという視点でよく考えていくと、日本人が日本人をお客にする時代はとうに終わっていたのかと思います。
いまや観光客を主体としたお客さんに集まってもらうべきです。

でもよくよく考えてみたら

私は海外旅行好きで、行った際は現地のクラブや音楽遊びに足を運んでみるのですが、私を含むお客はほぼ観光客。特にアジア圏は観光客が多い印象です。そして、現場で働いている回しているDJやバーカウンター、スタッフが現地の人なんです。

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また、テクノの聖地ベルリンなんかは移民だらけだし、観光客も多いです。仕事場の現場であるクラブもそこら中に点在しています。世界のトップアーティストもこぞってベルリンを活動の拠点に置いているというのも理由は明白ですね。

現場に人が入りお金が回る環境だから職業として成り立ち、アーティストは食べていけるのです。

国内のクラブに関しては、日本人プレイヤーを主体として、英語主体で告知をして外国人観光客をメインに集客したほうが人が集まりやすいのではと考えます。

私の実際に体験したその成功例の一つとして、原宿に店舗を構える

〝bar bonobo〟http://bonobo.jp/

DJBarスタイルのそれほど大きくないハコなんですが、海外のメディアに英語で告知を行なっているため、それを知っている外国人観光客がけっこう遊びにきていてイベンターや出演者DJの周辺の日本人と外国人観光客さんたちが絶妙に溶け合って素晴らしいシーンを幾度も見せられました。

コミュニティ主体のローカルシーンを推せ

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これまで15年近くの間DJパーティーで体験してきた経験から考察すると、小さなアンダーグラウンドのパーティーをオーガナイズする若者のコミュニティって小さいながらそれなりにけっこう沢山あります。
 
私もそうですが、普段は会社員をしながら趣味DJみたいな。仕事、家庭、趣味レイヴ、ナイトクラブと言った、ようするに燻っている奴等がけっこういるんですよね笑。

同じ目線だからこそ、底上げをしていきたい。それなりにキャパシティを持つクラブはそういったコミュニティーを軸に観光客を相手にビジネスをした方がシーンが活気をみせるのではと勝手に思っています笑。
 
これまでは外タレと言ったらどうも白人ばかりなイメージですが(コレは前時代的なロック的要素のせいなのかどうか)アジア圏のアーティストやイベンターとのコラボなんかも面白そうですね。

まとめ

前編の今回は以上になります。

私の体験を軸に文章にさせていただきましたので、かなりザックリとそして誤った表現もあるかも分かりませんが、興味を持たれた方はぜひ続きの後半の記事を見てみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!(^人^)



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