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全盲の人に聞いたアクセシビリティの話

先日の「春のアクセシビリティLT&雑談ナイト!」の懇親会で何人か全盲の方とお話しさせていただきました。記憶をたよりにその時伺った話と、話を聞きながら考えたことを雑にまとめてみます。自分が本編で話したことはこちら
酒飲みながらの立ち話ですので、あまり正確ではないです。
あと若干ユーザビリティと混ざって話してるフシがあるのはご了承ください。

カバー画像は今日の朝食です。(alt=ごはんに高菜のふりかけ乗ってて、あと目玉焼きとノリです)

音声ブラウザではない

まず、音声ブラウザという用語が間違っていた。スクリーンリーダー。これです。すみません。
ただ、これは少し発見で、目が見えない人にとっても、読み上げる対象を画面として捉えているのか、と驚きました。

アプリやサイトを訪れて使えないと思うときはどんなとき?

ラベル等読めるものが無い場合だそうです。
あたりまえですが、情報があっても知る手がかりがないとどうしようもありません。

使い勝手の良いパターンみたいのありますか?

なんとか読めれば探してたどり着くのであまり気にしていないそうです。いろいろ聞いたニュアンスとしては、使いやすいとこなんて無いので諦めが先にあって、情報があるだけありがたいし、必要なので頑張って読むという感じでした。

エロサイトでどんなに広告に邪魔されても何とかして見る感じですかね?と聞いたら、あの広告の嵐はすごいよね、みたいに返されたので思わず見てるんかい!となりました。ものの試しで見に行ったことはあるそうです。

Twitterは使いますか?

けっこう使っているそうです。これも使いやすいかと聞きましたが、読めるのでOKみたいな感じでした。慣れというかコツがいるみたいですが。

結局読めるか読めないか

こちらとしては音声によるページ等の読み上げにおける良さとは何かを聞きたかったのですが、けっこう読めないと困るが読めさえすればなんとかなる、ということに尽きる印象を受けました。

人によるとは言っていましたが、基本的にある程度使いやすさみたいなものは諦められていて、あるだけありがたいというのが正直なところのようです。

他にもご意見あったり、違ったら教えてください。

話を聞いて振り返って

例えば移動する必要があり、道がないとそもそも行けないけど、足場がわるくても通れるところがあればそこを通って行くし、道があるだけよいか、となるかもしれません。

そう考えると、アクセシビリティは道を作ることと妨げをなるべく減らすという観点に立たざるを得ないものなのと理解しました。また別に視覚的な機能に関係なく、あらゆる面で使う人が困らないように作るという、基本的なことに立ち返ってゆきます。

とはいえ、目が見えず音声でブラウジングする人の事情は自分では分からないので、もっとギャップを埋める必要はあると思いましたし、そうした環境に対するユーザビリティの土台に繋がるようなより良いやりかたについては開拓したいと思いました。

そういう迷いの整理と改めて発見があったとてもよいイベントでした。

サポートいただけたら美味しいご飯の足しにしてまた絵を描きたいと思います。よろしくおねがいします。