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牛を讃えるマックスバリュとツルハが見れるのは厚別区だけ

大学から274号を使って北広島方面に向かっていくと大きな敷地の中にマックスバリュとツルハがあります。

その敷地の端に牛がいます。ただし銅像で。

これは何?と思い銅像を見ると解説がありました。

『ローマンデール カウント クリスタン』の像
 ローマンデール カウント クリスタンは、日本のホルスタイン種牛の改良において比類のない大な功値を残した種牛です。
 1968年 カナダのローマンデール牧場で生まれたクリスタンは、1970年この地にあった北海道ホルスタイン農業協同組合人工授精所(1963年~1993年後に(株)JHBS)に輸入繋養され、1979年に没するまでの9年間をここで過ごしました。生産された人工授精精液の本数は23万8千本を数え、日本全国に4万1千頭余りの娘牛が生まれており、その子孫はいまなお繁栄を続けています。
 クリスタンは、雌牛に対する必乳量への貢献と体型、特に乳器において未だ類のない改良の軌跡を遺し、日本はもとより世界有数の名牛と称えられました。

北海道らしい酪農に貢献した牛とのことです。銅像にも英語で讃える言葉があります。

筆記体はちょっと苦手なんですが書き起こしてみました。

Romandale Count Crystan
EX-ST 93.0 1968・12・8〜1979・8・28
The greatest in the century is gone
but he faithfully reproduced
the best of his inheritance
Stephen B Raman

「今世紀で最も偉大だった者は亡くなったが,彼は受け継いだもののうち最良のものを忠実に再生産した」ですかね?(EX-STは何?)

説明にもあるように,ここはかつて北海道ホルスタイン農業協同組合人工授精所があったそうです。「広報さっぽろ」の厚別版によるとこの像のある厚別南はかつて酪農が盛んだったそうです。厚別区のホームページにも近くにある雪印のことが書いてあります。

今昔マップを見るともともと荒れ地だったものを1950年ぐらいまでには整備していったようです。

国土地理院の空中写真を見ると,牛舎らしきものが見られます(1982年)。

中央の赤い屋根が目印

思わぬところで厚別区の歴史の一端を見ることができました。近くの雪印の出納所とともにちょっと覗くのも良いのではないでしょうか。

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