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「今後に活かそうと思った」→で,活かした?

授業では出席管理と学生からのコメント回収に大福帳を活用しています。もともとは織田揮準先生(元・三重大,教育工学)が考案し,向後千春先生(早稲田大)が広めたもののようです。

要は15回分のコメント欄をA4用紙の裏表に全て印刷しておき毎回配布→コメントを書いて回収→回答記入します。

私の場合,質問を書いてくれてもいいのですが,ちょっと遊び心を出しています。

質問は脇役?

さて,第1回の授業では本人らにはちょっとショックかもしれませんが,「変に忖度して「〜が知れてよかった」みたいな本心か分からないけどとりあえず喜ぶだろうから書いとけみたいな「良い子なコメント」はいらない。それぐらいならオススメのコンビニスイーツ情報のほうがいい」と伝えています。

これはかなり本心で,授業コメントって「良い子」続出するんですよ。まあ何回も顔を合わせる,それも単位を出す—取る(もらうは抵抗あり)という関係にあるので辛辣なコメントを書ける人はあまりいませんし,毎回質問を書くのも大変だろうというのは分かります。ちなみに質問を考えること自体は授業の理解のためには良いと思うので別の授業ではやっています。

おかげで第1回はコンビニスイーツ情報が集まるんですが,第2回になると「良い子」が続出します。

代表的なものとして,「授業で扱った内容+「今後に活かそうと思った」」というのがあります。まあ無難に書きやすいんでしょうね。それを受けての私の回答って「この1週間でそれは活かしましたか?」なのです。うん,読んでて面倒な人だと思います。でも紋切り型のコミュニケーションからは脱したいなあと。

ちなみに授業ではブログを書くか,新聞・雑誌の読者投稿に掲載されると追加点が出ます(詳細はいずれ)。そのことを伝えたところ,「ブログや新聞掲載をがんばろうと思います」と書いてる人が何人かいたので,「そのために今週は何をしましたか?」とやはり回答しました。本当は「アカウントは作りましたか?新聞は何分間読みましたか?」と書こうと思ったけど追加点の課題をやる人がいなくなりそうなのでさすがに控えました(とここに書いてる時点できっとダメ)。

決意表明もいいけど,行動もしてほしいですね。


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