2021中超リーグ、各チーム紹介


いろいろありましたが4/20に中国スーパーリーグ(中国足球超级联赛/Chinese Super League/中超)が開幕するので簡単に各チームの紹介を

なお、今年から多くのクラブがチーム名変更したため、旧称も併記

■予想ランク

広州FC 北京国安 上海海港 山東泰山
--------(優勝候補の壁)---------
上海申花 深圳 武漢
--------(頑張ればACL行けるかな?)---------
河北 広州城 長春 河南
--------(↑中堅 ↓残留争い)---------
大連 重慶 青島 滄州 
--------(↓チーム存続しただけ良かったよ、本当に)---------
天津

----(初優勝の半年後にチーム解散、前年の16チームで1位だけ翌年の1部リーグから消えてるとか世界のサッカー史でも中々ないでしょう)---------
江蘇

今年は例年以上に広州FCの優位性が薄れ、4強は横一線かと。天津はセカンドラウンド前に補強しないと相当厳しいか。


■広州FC(旧・広州恒大淘宝 昨年2位 Guangzhou F.C)

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2010年に恒大グループが参入、翌年昇格即優勝から10年間でリーグ優勝8回&ACL制覇2回。14年にはジャック・マーの淘宝(TAOBAO)グループも資本参入。20年は恒大参入後初の無冠だったが以前中国最強チーム。しかしこのオフは選手補強ゼロで退団のみ、かつコロナ渦でパウリーニョ&タリスカが中国に戻れず第1ラウンドは選手登録外に。これにより登録メンバー全員が中国国籍になった。(帰化選手5人含むが) 今年の展望は暗い

監督:

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ファビオ・カンナバーロ(Fabio Cannavaro イタリア)          すっかり中国8年目、リッピの地盤を受継いだ広州だけでなく天津権健でも実績残したので評価は高いが、20年は初の無冠かつパウリーニョ&タリスカへの依存で批判され(パウリーニョは消化試合でも強行出場させケガでACL離脱、ACLは不調のタリスカに依存し敗退)一時は監督権限を剥奪されたがな結局留任も、立場は怪しい。一説に解約金が高い為解雇できないという説も

注目選手

MF鄭智(Zheng Zhi)
リーグ最年長(1980年生まれ)昨年からアシスタントコーチ兼任ながら40代でも衰え知らず。代表と広州の象徴的な存在、引退後監督またはフロント入りが確実。2010年にセルティックから当時2部の広州恒大に加入したのは驚きだったが、それは歴史の始まりだった。

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DF蒋光太(Jiang Guangtai/Tyias Browning)
英国出身、エバートンの下部組織出身でイングランド年代別代表歴あり。祖父が広東省出身の中国人で華僑3世、ということで目を付けられ2019年に広州入りし同年国籍取得。来るW杯予選で代表デビューは確実。広州と中国代表の当面のディフェンスリーダーと期待される。名前は祖父の蒋姓を受継ぎ、元々蒋光泰の予定だったが、書くのが大変だから太に変えたらしい

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FW/MF高拉特(Gao Late/Ricardo Goulart)
2014年にブラジル全国選手権MVP&セレソンデビュー飾った翌年広州入り、
初年度にACL優勝に貢献しACL得点王&MVP、リーグMVPと数ある帰化選手の中でも最も規格外。
・・だったが19年頃からケガがちになり地位が低下。20年はレンタル先河北で活躍も、かつてほどの輝きはない。中国籍取得もまだ代表出場資格はなし。もう30歳、15年当時ならまだしも明らかに落ちた今の彼に大金費やして、純国産の若手のチャンス減らしてまで帰化させる意味があるのか疑問視

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他にも艾克森(エウケソン)阿兰(アラン)费南多(フェルナンジーニョ)洛国富(アロイジー)がブラジル出身で中国籍取得し在籍している

北京国安(旧北京中赫国安 昨年3位 Beijing Guoan)

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「国安」のチーム名を残すために、長くチーム支えたの中信国安グループが抜けてチーム名を維持(代わりに筆頭株主・中赫グループの名はチーム名から削除)。昨年リーグ3位、ACLでは歴代最高のベスト8と充分なだったが相変わらず一歩突き抜けられない感。今季も09年以来の優勝狙いたいが、広州同様にレナト・アウグストとフェルナンドの入国目途が立たず、痛いが、代役を確保し、多くの若手中国人選手の補強で底上げもされ有望。アジアカップ2023に向け本来のホーム・北京工人体育場(2004年アジアカップでジーコジャパンが優勝したとこ)は改修中。
監督:スラベン・ビリッチ(Slaven Bilić クロアチア)
現役時代は98年W杯3位、監督としても同国代表やウェストハム等で実績を築き、今年から中国へ。

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注目選手

MF何朕宇(He Zhenyu)
01年生まれ187㎝と長身のウイング。ウォルバーハンプトンからレンタル
遼寧省出身だが11歳で英国移住しノッツ・カウンティの下部組織入り。その後中国資本のウォルバーハンプトンへ。彼のように若くして欧州に渡った選手もこうしてどんどん中国に戻っていく。本人も出番や給与を確保でき、欧州クラブも儲かる

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MF李可(LiKe/Nico Yennaris)
93年ロンドン出身、アーセナル下部組織出身の守備的MF。父がキプロス人で母が中国人、ということで目を付けられ、19年中国入りし国籍取得。既に代表5試合出場。レナト&フェルナンド離脱で今期は期待がかかる

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MF侯永永(Hou Yongyong/John Hou Sæter)
98年ノルウェー生まれの攻撃的MF、名門ローゼンボリで16歳でデビュー。同国年代別代表でキャプテン務め、ウーデゴールらと共に期待されたが伸び悩んでる間に母親が中国人であり目を付けられ19年に北京入り。ちょっとケガがちでまだ本領発揮できていない印象

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外国人選手

FWセドリック・バカンブ(Cédric Bakambu コンゴDR代表)
移籍金アフリカ人歴代最高額で、2020年はリーグ得点王も、代表活動や母国での慈善活動のためACLは欠場。今期はアランが去った(レンタル元の広州復帰)ためACLでも頼みますよー ACLで結果出してください

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MFソウザ(Lucas Souza ブラジル)
昨年長春で1部昇格に貢献、今期は他ブラジル人の合流見込みが立たず代役として急遽レンタルで補強。パルマやポルトガル・キプロスでプレイ。

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MFジョナタン・ビエラ(Jonathan Viera 元スペイン代表)
スペイン代表歴もある攻撃的MF、そのミドルやFKは大きな武器。彼もそろそろ退団説が出ているが中国リーグでも有数の強力助っ人の一人

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DFキム・ミンジェ(Kim Minjae 韓国代表)
いつ欧州に旅立ってもおかしくない、高い強い早い上手いアジアトップレベルのCB。昨年ACLでは攻撃性能も見せ評価を高めたが、心なしかACLで対Kリーグの試合であまり良くないし、代表でもやたら中国戦で点取るが
いずれにせよ素晴らしいCB

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MFレナト・アウグスト(Renato Augusuto 元ブラジル代表)
既に北京で6年目、主将于大宝の出番減りキャプテン務めることが多い大黒柱だがコロナ渦で合流見込みが立たず。一応登録メンバー入りも第1ラウンドの出場は難しいみたい

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上海海港(旧上海上港 昨年4位 Shanghai Port )

個人的には上海FCとか平凡でなく悪くない命名と思うが、サポの評判は微妙。今オフは監督ペレイラ&フッキが退団。共に一時代の終わりを感じるが、コスト的には大幅削減され、いい新陳代謝になればと。
攻撃陣、フッキの穴埋めはなし、DFは石柯が退団し、クロアチア人マイストロビッチを獲得・・も開幕前の大けがで今期絶望に。トホホ
・・と思ったら江蘇の解散で現役代表DF李昂をフリーで獲得。良くも悪くもフッキ次第だったチームの新しい姿に注目
リーグ4位で16年から続くACL連続出場が途絶えた・・かと思いきや、山東の失格で繰上がり。ACL過去5大会全てグループリーグ突破&ホーム無敗は立派じゃないかと

監督:

イヴァン.レコ(Ivan Leko クロアチア)                 現役時代は2006W杯メンバー、選手・監督としてベルギーに縁が深く
昨年アントワープを躍進させていたところで上海海港にロックオン。
クロアチアメディアによると年俸は額面350万ユーロで、アントワープ時代の8倍。ただクラブにとっては前任ペレイラ1000万ユーロの約1/3

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注目選手

DF李昂(Li Ang)
江蘇一筋だったが、解散によりフリーで加入。現役代表で187CMの左利きCB、屈強な反面純重な面もあり19年E-1では日本の若いFWにかき回された印象だが、直接FKやフィードは大きな武器。中国のミハイロビッチ?

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外国人選手

MFオスカル(Oscar 元ブラジル代表)
気づけばもう中国6年目、正直こんなに長くいるとは思わなかった。
フッキからキャプテンを引継ぎ、名実ともに大黒柱だが、サラリーキャップもありいつ退団してもおかしくない。やり残したことはACLとリーグMVPか

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FWアルナウトビッチ(Marko Arnautović オーストリア代表)
フッキが去り、より一層得点源として期待される。中国を舐めてたようで過去2シーズン数字はそこそこも雑魚専というかビッグマッチやACLでは期待外れの印象。武磊(現エスパニョール)の7番でなく個人的に9番にしてほしい

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FWリカルド・ロペス(Ricardo Lopes ブラジル)
2015から韓国に渡り全北現代のACL優勝に貢献、20年に上海へ。昨年ACLでは失望を買ったが、今季は先輩フッキの背番号10を受継ぎ期待される。

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MFアーロン・ムーイ(Aaron Mooy オーストラリア代表)
オーストラリア代表とプレミアリーグで活躍していたが、20年夏にアフメドフの後釜としてブライトンから加入。
アフメドフに続きAFC枠としては最高級の選手。昨年は試運転気味だったが代役不在のオスカルの穴埋めも期待される

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■山東泰山(旧:山東魯能 リーグ5位 Shandong Taishan)

詳しくはACL向けのレビューを参考下さい。昨年カップ戦優勝し、大型補強したのに(レビューも書いたのに)過去に在籍したコーチとの揉め事からACL出場権剥奪されたのは残念。石柯(←上海海港)徐新(←広州FC)吉翔(←江蘇)と現役代表クラス3人を補強&国内に集中できるため優勝狙える
監督 郝偉(Hao Wei)1976年生まれ。地元山東省出身で下部組織出身で02年まで在籍したクラブOB、現役時代は代表5capの地味なDF。07年引退後は長沙金徳、女子代表監督、広州恒大アシスタント、U23代表監督などを経て古巣へ復帰。アシスタントコーチへて20年シーズン途中に監督就任

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アシスタントコーチ 黒崎久志
今年から加入。選手は少ないが日本人指導者は結構下部組織や下部リーグにもいて、評価が高い。郝偉に何かあったら監督昇格も十分ある。期待

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注目選手

DF/MF吉翔(Ji Xiang)
江蘇出身&江蘇の下部組織から生抜きで代表にも定着する実力者、育ったクラブの解散で引退の噂もあったが山東でさらに一花咲かせて欲しい。両サイドのサイドバック、MF、FWもこなす長身のマルチロール。

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MF徐新(Xu Xin)
94年生まれの守備的MF、アトレティコ・マドリードの下部組織に4年間在籍し、16年から在籍した広州恒大では鄭智の後釜と期待されながらバックアップの域を出ず、山東移籍を決断。

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外国人選手

MFソン・ジュノ(Son Junho 韓国代表)
92年生まれの守備的MF、2020年は全北現代でKリーグMVP&韓国代表にも定着。移籍金450万€、山東初の韓国人選手は申し分無さすぎる実力者。

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MFモイゼス(Moisés Magalhães ブラジル)
88年生まれのブラジル人ゲームメーカー、プレースキックも大きな武器。10番背負うが184cmと上背もあり時折CBにも対応。ずっとブラジル国内にいてパルメイラス時代の2016年ブラジル全国選手権ベスト11。19年山東に加入ただし今季はコロナで多くの同胞同様合流見通し立たず

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MFマリアン・フェライニ(Marouane Fellaini ベルギー代表)
エバートン、マンチェスターU等でプレイし御馴染の元ベルギー代表。2019年中国に来てからアフロじゃなくなった。代表でアフロコンビだったヴィツェル(元天津権健)はアフロ貫いていた。2020年は新型コロナ感染で心配されたが、開幕戦ではヘッドだけででハットトリック決めるなどシーズン通算8得点と得点源にも。基本中盤起用だがペッレの後釜としてCF起用も。

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FWレオナルド(Leonardo ブラジル)浦和レッズから加入、鳥取→新潟→浦和→山東と毎年ステップアップは凄い(浦和→山東は少なくとも金銭的には↑↑かと)因みに昨年もブラジル人FWレオナルド(元全北、アルジャジーラ、天津天海等)在籍したがインパクト残せず。新レオナルドの活躍を期待

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FWデルガド(Pedro Delgado 德尔加多 ポルトガル/中国)
インテルやスポルティングの下部組織経て19年に山東へ。祖父がマカオ出身の広東省人でモザンビークに移住しカボベルデ人と結婚。なので華僑3世で中国国籍取得したが、ポルトガル代表としてU20W杯出場しているため中国代表入りは不可。またリーグ戦でも外国人扱いとなり昨年はポルトガル・アヴェスへレンタルされるなど戦力外状態に。グエデスとモイゼスの合流目途立たないためスカッド入りも、立場はかなり厳しい。何のための帰化か・・

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重慶両江競技(重庆当代力帆 6位 Chongqing Liangjiang Athletic)

戦力的には中下位だが、昨年は6位に躍進も、今オフは江蘇や天津同様財政難で存続危ぶまれた。幸いスポンサー確保も大エースのアラン・カルデクら主力が流出し戦力低下。ちょっと心配

監督:

チャンウェリョン(張外龍、Chang Woe-ryong 韓国)          川崎、大宮、札幌などを指揮し日本でも実績残したが、近年は中国の中下位クラブにハマっており、2011年に青島中能を率いてから4チーム目。重慶は16-17年に続き20年から2度目の就任。

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注目選手

MF呉慶(Wu Qing) 1981年生まれ、中超では鄭智に次ぐ年長者。地元重慶出身の重慶育ちで11-12年(大連在籍)以外ずっと在籍するクラブレジェンド。開幕戦でも左サイドで精力的なプレイを見せた。1度A代表招集歴はあるが年代別含めてナショナルチーム出場歴はないはず。にも関わらず、選手生命の短い中国で40歳まで現役続行しているのは素晴らしい。

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MFフェルナンジーニョ(Fernandinho ブラジル)1985年生まれのベテラン、2017年グレミオでリベルタドーレス杯優勝後、翌年から重慶入りし今期からキャプテン就任。韓国、UAE、セリエAのヴェローナなどでプレイ

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DFトゥルスノフ(Dostonbek Tursunov ウズベキスタン代表) 95年生まれで今期新加入、19年レノファ山口、20年釜山でプレイ。U20W杯出場し、U23アジアカップを制したウズベキスタン黄金世代の一員。

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FW/MFボラーニョス(Miller Bolaños 元エクアドル代表) 上海申花からレンタルで加入、エクアドル代表としてコパアメリカ2回出場。国内リーグ得点王経験あり。申花では不遇だったが、申花で戦力外西様なりレンタル先で活躍するケースが多く、期待。

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MFマルシーニョ(Marcinho ブラジル) 
173CMのアタッカー、19年から3年目だがここまで1得点とあまりインパクト残せていない。

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■上海申花(旧上海緑地申花 昨年7位 Shanghai Shenhua)

申花は申(上海の略称)の花の意味で、スポンサー企業名で無かったため名前は存続。代わりにメインスポンサー緑地グループの名前が消えたが。今期はコロナ渦の影響もあり超有名外国人の補強はないがDFヨニッチ、FWバソゴグ、MFミエルジェウスキ、そして昨年王者江蘇のキャプテン呉曦と中国またはアジア圏での実績充分な名より実の補強で十分上位を狙えるが、期待に応えられるか?
監督:チェ・ガンヒ(Choi Kang-hee 崔康熙)
全北現代や韓国代表で実績残したアジア屈指の名将。19年に天津権健(指揮とる前に契約解除)大連→秋に申花と1年間で中国3チームの監督を務め、19年暮れにカップ戦で優勝。昨年はリーグ戦でライバル海港に健闘、ACLもまあまあ健闘。今期の補強でそろそろ結果出してほしい。上海来てからも髪型はほぼ不変。

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注目選手

MF呉曦(Wu Xi) 
89年生まれで代表68試合出場のセンターハーフが2012年以来の復帰。昨年は江蘇のキャプテンとして優勝に貢献し、同年中国人最優秀選手を受賞した。前回在籍時は地味な右SBだったが、今は中盤からの飛び出し、組み立てが魅力で攻撃を司る存在として期待される。

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MF銭傑給(Qian Jiegei/Alexander N'Doumbou ガボン/中国)92年ガボン出身、父はガボン人で母が中国人。フランスの名門マルセイユの下部組織で育ち、フランス下部やブルガリア経て19年に帰化選手ブームの流れで申花加入。ガボン代表としてアフリカネーションズカップやロンドン五輪に出場しているため中国代表入りはNGだが、豊富な運動量やボランチ、右MF、CBをこなし充分な戦力に。

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MFモレーノ(Giovannni Moreno 元コロンビア代表)
キャプテンでチームの象徴。12年加入後リーグ戦210試合70得点でクラブ歴代最多得点者。中国永住権授与や、ホームスタジアムに銅像立てる話が持ち上がる程。同時代にドログバ、アネルカ、ケーヒル、デンババ、テべス、グアリン、マルティンス、エルシャーラウィ、、錚々たる同僚がいたが、申花サポの着用ユニフォームは彼が断トツで多い。

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FWキム・シンウク(Kim Shinwook 韓国代表)
代表や全北現代で活躍した198CMのストライカー、19年にチェガンヒを追って?申花入り。アジア屈指のストライカーだが20年は開幕早々に負傷し離脱、ACLも彼が万全だったらと思わずにはいられない。今期は万全なコンディションで得点王争いを期待したい。

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FWバソゴグ(Christian Bassogog カメルーン代表)
見た目の割に95年生まれと若く、その身体能力で河南で無双し今期申花へ。2017年カメルーン代表でアフリカネーションズカップ優勝&MVPに輝き直後にデンマークのクラブから河南へ加入して中国5年目。ウイング起用が予想される、前任のイタリアのファラオーネみたいに失敗に終わらないと良いが

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MFミエルジェウスキ(Adrian Mierzejewski 元ポーランド代表)86年生まれでEURO2012等代表41キャップ誇る攻撃的MF。トルコ・中東・オーストラリア経て18年に中国へきて今年レンタルで加入。北の長春皮切りに南の広州城(富力)西の重慶から東の上海申花と中国4クラブ目は外国人選手最多。次は中央部の武漢か河南?

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DFヨニッチ(Matej Jonjić クロアチア)
セレッソ大阪から加入、Jリーグファンには御馴染みだろうが、セレッソ以前の韓国・仁川時代2年連続Kリーグベスト11選出されており当時の活躍がチェガンヒ監督に印象的だったか。彼に限れずレオナルド等J→中国の移籍が今後増えるだろう。DFリーダーとして期待される

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■河北(旧河北華夏幸福 昨年8位 Hebei FC)

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しがない2部クラブに2016年大手デベロッパーの華夏グループが入り金満化というよくあるパターン。マスチェラーノ、ラベッシ、ジェルビーニョ、エルナネス、監督にはアンティッチ、ペジェグリーニらが在籍し中国人選手も後述の張呈棟を1.5億人民元(約25億円)で獲得するなど派手派手だったが、たがなかなか結果出ないうちに数年前から投資規模も縮小。まあ解散せずクラブ存続していることが貴いのである。

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監督:キム・ジョンブ(Kim Jongboo 金鐘夫 韓国)
現役時代は1986年メキシコW杯で1得点し母国のW杯初勝ち点に貢献。指導者としては慶南FCをACL出場まで躍進させ、今期河北の監督に就任。韓国人監督は地味ながら外れが少ない印象。

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注目選手

DF/MF/FW張呈棟(Zhang Chendong)89年生まれ。20歳でポルトガルに渡り、同国トップリーグで通算8得点。その後ドイツで目が出ず中国に戻り、2015年にはスポンサー移籍ながらラージョ・バジェカーノで中国人初のリーガ1部選手に。17年に前述の中国人選手最高額で河北入り後キャプテンに。代表でもアジアカップ2回出場。出だしはFWだったがその後サイドMFに、スペインではDFを務め、河北ではセンターハーフかサイドバックの起用が多い。

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DF陳佳裕(Chen Jiayu/Francisco Chen)93年ポルトガル・リスボン出身、父と弟は卓球選手。16年にポルトガル国籍放棄し中国籍取得し、21年に河北へ加入しているがそれまでずっとポルトガルの下部でプレイし、特に話題にもなっておらず。どこまでの選手なのかは不明

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外国人

FWマルコン(Marcão ブラジル)196CMの長身FW、韓国の慶南FCでKリーグ得点王&MVPになり河北へ引き抜かれた。背番号10でエース。慶南時代の恩師キム・ジョンブ加入はプラス要素だろう。

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MFパウリーニョ(Paulinho ブラジル)
94年生まれの攻撃的MF、中盤全般に対応しポルトやポルティモネンセへて昨年加入。

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DFメミシェビッチ(Samir Memišević 元ボスニア代表)
代表3キャップの長身CB、20年オランダのフローニンゲンから加入したが、年俸が5倍になったらしい。

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MFセルナス(Ole Selnæs ノルウェー代表)94年生まれのボランチ、代表32キャップ誇り、ローゼンボリ→サンテチエンヌへて19年深圳に加入。鮮烈なミドルを多く決め印象を残したが、お払い箱にされ河北にレンタル。個人的にかなりの実力者と思うので、新天地での爆発に期待。

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■河南嵩山龍門(旧河南建業 昨年9位 Henan Songshan Longmen FC)

2部が長く地味ながら94年から存続しているクラブで、熱狂的サポーターが多く、名称変更で一度洛陽龍門と発表された時はグッズを燃やすサポーターが出るなど猛抗議。結果的に河南の名は残ったが、現ホームの鄭州→洛陽への移転の噂が絶えない。ホームの航海スタジアムは中国では希少なクラブが所有するスタジアム。毎年降格候補ながら残留し続けている。
監督:ハビエル・ペレイラ(Javier Pereira スペイン)66年スペイン生まれ、現深圳監督のジョルディ・クライフの重慶時代にアシスタントを経て20年に河南監督に就任し9位に導いている。

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注目選手

DF/MF王上源(Wang Shangyuan)
童顔だが93年生まれといい歳で今期からキャプテン。以前は攻撃的な選手でマンチェスターシティへのトライアル経て2013年にクラブ・ブルージュに加入しベルギーリーグ開幕戦で先発&得点し期待されたが、監督交代で出番を失い、15年に広州恒大(現広州FC)加入後も目が出ず、18年から加入した河南でDFとして定着。19年E-1で代表デビューしている。結局どこが本職なんだろう

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MF周定洋(Zhou Dinyang/Tim Chow 英国/中華台北)
英国出身でウィガンの下部組織で育ち、その後スコットランド、セルビアへて19年から河南入り。祖父が浙江省出身の華僑3世だが、17年に中華台北代表を選択している。

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外国人

DFシュニッチ(Toni Šunjić 元ボスニア代表)2014年W杯ボスニア代表のCB、ロシア、イタリア、ドイツ、ウクライナ、ベルギーなどでプレイ。昨年北京国安に加入したときは退団しそうなキムミンジェの代役候補だったが、結局誰も退団せず即河南へレンタルされ、今期完全移籍。

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MFイヴォ(Ivo ブラジル)86年生まれのベテラン司令塔。2015年河南に加入し、17-18は北京人和に在籍してから、また河南に出戻り。キャプテン務めることも多く、帰化の噂もありチームの象徴的存在である。

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FWドラド(Henrique Dourado ブラジル)
89年生まれのストライカー、昨年は9得点を挙げた現チームのエース格か。サントス、パルメイラス、クルゼイロ、フルミネンセ、フラメンゴと名門を渡り歩き、10月7年フルミネンセ時代はブラジル全国選手権得点王&ベスト11に。

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FWカランガ(Fernando Karanga ブラジル)
2018年から在籍するストライカー、長くいる割にあまり活躍したイメージがない。

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FWブヤ・トゥライ(Mohamed Buya Turay シエラレオネ代表)
河北からレンタルで加入し10番。その前はシントロイデンに在籍し、19年にレンタル先のスウェーデン・ユールゴルデンでリーグ得点王になっている。

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■天津津門虎(旧天津泰達 昨年10位 Tianjin Jinmen Tiger)

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プロリーグ創設から存続し地味に99年からずっと1部リーグ定着。09年4位でACL出場権利獲得、10年カップ戦優勝の実績。しかし今オフは激動だった。
1月にチーム名変更後、スポンサーの泰達グループが財政難を理由にクラブ運営から撤退。江蘇同様にクラブ消滅が確実視されたが、開幕前の3月末に急遽天津市体育局が関与し驚きの復活。
クラブが存続したのは喜ばしいが、寄せ集めチームで多くの主力が流出済&選手を急遽寄せ集めたが当然キャンプや準備もあまり出来ていない。仕方ないが戦力的にもかなり厳しい。同じ天津のライバル・天津天海(旧権健)も2年前にた状況で天津市体育局の救済で存続したが、結局1年で解散してしまった。伝統あるクラブだけに、成績はいいから存続して欲しいが・・
監督:于根偉(Yu Genwei)
74年生まれ、天津出身で現役時代天津一筋で212試合85得点。中国代表としてW杯初出場決めた試合で決勝点あげ、日韓W杯にも出場したミスター天津というべき存在。まあ状況が状況だけに、彼のできることは限られるだろうが、本人にとっては名誉なことであろう

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注目選手

FW謝維軍(Xie Weijun)97年広東省生まれのFW、外人FWがいない現チームでは得点源と期待される、期待せざるを得ない。父の謝育新は現役時代オランダでプレイしソウル五輪やアジアカップ2度出場。169CMの父と違い192CM、小柄な選手が広東省出身にしては長身。

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外国人

DFカダール(Tamás Kádár ハンガリー代表)左SB兼CB、代表でEURO2016等57試合出場。昨年山東へ加入もあまり信頼を得られず、天津復活で急遽レンタルされた。チーム状況が状況だけに大黒柱として期待される。

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MFイロキ(Jules Iloki フランス)92年生まれのウイング、昨年は2部の四川九牛、蘇州東呉に在籍したがパットせず。カダール同様急遽とりあえず天津に押し込まれた感しかないが、開幕戦では途中出場で得点するなどエース格として期待される。

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■広州城(旧広州富力 昨年11位 Guangzhou City F.C.)

金満時代もあったが、早めに育てて売る&ザハウィに頼るチームに変貌も、昨年そのザハウィが退団したが、今期はそこそこ戦力が維持され、また第1ラウンドをホーム広州で開催でき、開幕戦では適地で広州FCと分けたこともあり展望よし。かつてはストイコビッチが監督務め、今もコーチに喜熨斗勝史氏、アカデミーでは菊原志郎氏が在籍するなど親日的クラブ。

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監督:ファンガステル(Jean-Paul van Gastel オランダ)
72年生まれ、現役時代は代表5キャップでフェイエノールトで小野伸二とチームメイトだったことも。昨年前監督ファンブロンクホルストのアシスタント勤め、今期から後任監督に就任。

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注目選手

GK韓佳奇(Han Jiaqi)99年生まれの若手GK、代表歴ある程月磊を押しのけ昨年からスタメン定着し今後が期待される。鋭い反応が魅力で開幕戦ではPKをストップするなど代表入りが期待される守護神。

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外国人

MFデンベレ(Mousa Dembélé 元ベルギー代表)
オランダやフルハム、トットナムへて19年に加入したボランチ。代表82キャップ誇るベテラン。若手多いチームで彼の経験は大きな価値。

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DF/MFスベンソン(Gustav Svensson 元スウェーデン代表)2016年以来の復帰、MLSのシアトルから加入。CBと守備的MF兼任し、守備陣の要と期待される。ロシアW杯にも出場している

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MFカルドナ(Jown Cardona コロンビア)
新加入のコロンビア人アタッカー、よく知らない。期待

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FWギリェルメ(Guilherme ブラジル)
ポーランド、ポルトガル、イタリア、トルコへて今期新加入。開幕戦ではテクニックを生かしてアシスト記録するなど印象残した。

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FWティアゴ(Tiago Leonço ブラジル)185CM、今期新加入の主砲候補。18年にサテライトクラブのR&F富力(香港リーグ)で活躍、昨年は北京人和へのレンタルへて今期から加入した。

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■大連人(昨年12位 Dalian Pro)

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中国有数のサッカーどころ・大連で09年に設立。旧名称は大連阿爾濱大連一方へて、中性化要求に基づき2019年に一足早くチーム名から会社名を排除し現在のチーム名に。中国有数の不動産デベロッパー・万達グループ(WANDA)が入り以前はカラスコ等を「爆買い」してたが近年投資抑制気味。今年はベニテス、ハムシク、ロンドンが去り小粒化した上、ダニエルソン以外の外人3人が開幕時点で合流できておらずピンチか
監督:ホセ・ゴンザレス(José González スペイン)
前任ベニテス同様にスペイン人、中国3チーム目(北京国安・武漢)の指揮で中国でも経験もあり(の割に成績は伴っていないが)

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注目選手

FW/MF陶強龍(Tao Qianglong) 01年生まれ、武磊2世と期待される有望株だが、昨年はU20代表合宿中に無断外食したことで1年出場停止となり今期が実質大連でのデビューシーズン。今後が期待される。

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外国人

DFダニエルソン(Marcus Danielson スウェーデン代表)
昨年同胞ラーションと共に加入。192CMと長身のCBだが足元も巧みで、PKキッカーを務める。昨年は母国代表としてリンデロフ(マンチェスターU)とCB組みクロアチア代表から得点するなど中超随一のDF。

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MFラーション(Sam Larsson 元スウェーデン代表)
昨年フェイエノールトから加入し、カラスコの10番受継いだウイング。攻撃陣の核だが今期はケガもあり合流遅れている。代表4キャップ

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FWボアテング(Emmanuel Boateng ガーナ代表)96年生まれ、レバンテ時代にバルセロナ戦でハットトリック決めバルサの無敗を止め脚光浴び、18年にはW杯直前の日本戦で得点している。ロンドン退団(→ゼニト)でエースの重責を担うが、コロナ関連で開幕時点で中国入国目途が立たず。早くー

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MFジャイルソン(Jailson ブラジル)
フェネルバフチェで活躍し、20年にハムシクの後釜として加入したボックストゥボックスタイプのMF。彼も多くの同胞同様にコロナの関連で開幕時点で中国入国の目途が立っていない。

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■深圳(昨年13位 Shenzhen FC)

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かつて04年リーグ優勝・05年ACL4強と中国最強クラブだった時代もあるが、例により資金難等で暫く2部に低迷(降格時の監督はトルシエ、巻、楽山が在籍)。中国屈指の急成長都市で、クラブも景気が良く現行スポンサーが入り19年に1部復帰後積極的に選手を買い漁るが、投資額の割になかなか結果が出ず。そろそろ上位進出したい。スポンサー様が「やーめた!」となった途端解散危機なので
今季は外国人4/5人を入替も、カルデクとワカソは移籍金ゼロで名より実をとった補強。

監督:

ジョルディ・クライフ(Jordi Cruyff オランダ)
ヨハンクライフの息子、現役時代は元代表でバルセロナ、マンU等でプレイ。18~19年重慶監督→エクアドル代表監督へて深圳へ。2世だけど選手としても監督としても結構頑張ってる気がする。

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注目選手

郜林(Gao Lin)
中国代表109キャップ(歴代2位)。10年間在籍した広州恒大で名をあげ、20年に深圳入りしキャプテン兼アシスタントコーチ、昨年6得点。レギュレーション上試合数少なく、下位チームで立派な数字。今期はアチェンポンにキャプテン譲ったが、深圳の象徴的存在。

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MF戴偉浚(Dai Wai Tsun 香港/英国)99年生まれの攻撃的MF、香港出身で11歳から英国で生活し、イングランド下部やユトレヒトの2軍へて19年にウォルバーハンプトンU23に在籍し20年に深圳へ。昨年は主力として17試合出場。年代別香港代表歴あるが中国大陸のパスポート取得に動いている模様。若いし中国代表入りも狙えそうだが、大陸にあまり良い印象持っていない香港人選手が中国大陸の代表入り目指すパターンは珍しい

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外国人

MFキンテーロ(Juan Fernando Quintero コロンビア代表)
リバープレートから加入、移籍金820万ユーロは今オフ中国リーグ最高額2018年W杯で川島からFKを決めた選手、といえば日本人にはなじみ深いか。バブル期は各チーム1人以上このクラスの選手はいたイメージだが、逆に言えばこのご時世で彼を獲得できる深圳の財力は大したもの

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FWアラン・カルデク(Alan Kardec ブラジル)
89年生まれのストライカー、U20W杯準優勝メンバーで、A代表歴はないが2014W杯のバックアップメンバーにも選出された実力者。16年から5年間重慶に在籍し106試合56得点と大活躍。重慶の財政難もあり深圳加入したが、中国での経験も豊富で即戦力と期待される。

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FWアチェンポン(Frank Acheampong ガーナ代表)169CMの快速ウイング、タイのブリーラム時代ACLで広州恒大をかき回し注目され、その後アンデルレヒトへて17年天津へ。天津の解散騒ぎでフリー移籍。86試合34得点の天津に続き深圳でも1年目ながらキャプテン任命される。開幕直前にお母さんを無くしたが、チームを優先しプレイした。

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MFワカソ・ムバラク(Mubarak Wakaso ガーナ代表)
ボランチ兼左MF、昨年故・江蘇のリーグ制覇に貢献も江蘇解散によりフリーで加入。スペイン・英国・ロシア・ギリシャなどを渡り歩き、13年アフリカネーションズカップで得点王に。

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DFプラリガンジ(Morteza Pouraliganji イラン代表)ロシアW杯でフル出場したイラン代表の主力、中国でイラン人選手は珍しいが、15年に天津で1年プレイした経験も。20年下期に加入して早くも外国人選手最古参に。ディフェンスリーダーとして期待される。

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■青島(旧青島黄海 リーグ14位 Qingdao F.C.)

2013年創設の新興クラブで、20年初昇格し初残留し2年目。スペイン路線で、歴代監督5/9人がスペイン人(ファンマ・リージョ等)。19年にはヤヤ・トゥーレが現役最後に在籍し昇格に貢献(最終戦は開始10秒で退場したが)


監督:
呉金貴(Wu Jingui)61年上海生まれ、選手としての経歴はあまり大したことないが、ドイツのスポーツ大学院で勉強し、中国人指導者として珍しい「学術派」かつ屈指の存在。上海申花の監督に4回就任したこともあり、就任後申花から多くの選手が青島に加入している。20年はパブロ・マチンが開幕前にコロナ理由に辞任し急遽主任も、残留に導いた。

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注目選手

FW周俊辰(Zhou Junchen) 
2000年生まれのテクニカルなFW/WG、18年上海申花時代に呉金基監督のもとデビューし期待されたが、直後U19代表で態度に問題があり(無断で外食?したみたい)半年出場停止に。昨年から青島にレンタルされ復調。今後が期待される。

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外国人選手

MFアレッサンドリー二(Romain Alessandrini フランス)
レンヌ・マルセイユ等で活躍した攻撃的MFで、昨年LAギャラクシーから加入し16試合9得点とMVP級の活躍。今期は背番号10&キャプテンを担う大黒柱。昨年きた外国人で一番の大当たりではないか。

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MFウルベスタッド(Fredrik Ulvestad ノルウェー代表)
今年スウェーデンのユールゴルデンから加入。バーンリーで英プレミア経験あり。

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DFブコビッチ(Jagoš Vuković 元セルビア代表)
レッドスター、PSV、オリンピアコス、ヴェローナ等に在籍。代表9キャップのCB。中国では以前から旧ユーゴの選手が多く活躍しているが、セルビア人選手は現在彼だけなのは意外。

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FWポポビッチ(Denis Popović スロベニア代表)代表6キャップ、後述ラドニッチと共にクリリヤ(ロシア)から昨年加入。2年目に期待。

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FWラドニッチ(Dejan Radonjić クロアチア)ドイツ出身でバイエルンの下部組織育ち、190CMのCF。昨年クレオ(元広州FC、柏レイソル)と入れ違いで加入も無得点、今期は結果が欲しい。ドイツ出身者なら青島(旧ドイツ植民地、ビールの名所)は馴染めそうだが

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■武漢(旧武漢卓爾 昨年15位 Wuhan FC)

昨季は低迷しながら、最後の最後に2部2位・浙江とのプレーオフ制して何とか残留。戦力的には中堅レベルであり、波に乗れば上位進出もあるかと。現代表監督李鉄が19年まで監督だったため、多くの選手が代表選出期待される
なお元浦和レッズのラファエル・シルバは昨季途中に手術のため登録外となりブラジル帰国。彼も例によって中国入国目途が立たずまずは登録外に。


監督:李霄鵬(Li Xiaopeng)1975年生まれ、現役時代日韓W杯メンバーで昨年まで山東の監督を務めていた。李鉄に続きクラブを躍進させられるか。

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注目選手

DF明天(Ming Tian)
95年生まれの右SB、元武漢監督の李鉄の元で19年EAFF日本戦で代表デビュー。名前は中国語で明日の意味なので誕生日のお祝いメッセージは【今日は明日の誕生日!一緒に明日の誕生日を祝おう!今日の明日がよりよく、明日の明日はさらに良く!】とカオスな文章に。

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外国人選手

FWクアッシ(Jean Evrard Kouassi コートジボワール代表) 94年生まれのウイング、クロアチアへて15年に上海上港(現海港)へ加入し、17年から武漢へ。中国7年目になるが、今年代表デビューを果たした。中国来てからA代表デビューするケースは少ない。

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DFカリーソ(Daniel Carriço 元ポルトガル代表)
スポルティング、セビージャなどで活躍した元ポルトガル代表CB。昨年、コロナで武漢がまだ封鎖されて一番やばかった時期に武漢移籍を決意した勇者。応援せざるを得ない

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DF/MFエムビア(Stéphane Mbia 元カメルーン代表)
2019年以来の復帰、昨年上海申花でMVP級の活躍だったが年齢面のせいか退団。16年河北入りしてから、1年フランスにいたのを除き中国6シーズン目と中国に馴染んでいる。かつてはセビージャ、マルセイユ、QPR等に在籍しW杯2大会に出場している重鎮。CBでもMFでも一流の守備者

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FWレオ・バチストン(Léo Baptistão ブラジル)
アトレティコ、エスパニョールなどスペインを経て19年に武漢入り後は10番でエース格を担う。もうちょいゴールが欲しいかな

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MFアルキン(Yoann Arquin フランス)189CMのFW、各国を渡り歩き19年に2部・黒竜江に加入し活躍。昨年は0得点だったが、ラファエル・シルバの合流難しい為急遽代役として獲得されたと推測される。

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■長春亜泰(昨年2部優勝 Changchun Yatai)

1996年創設。2007年にはトップリーグ優勝経験ある東北の名門が3年ぶりに1部に復帰。北京国安と同様に、伝統ある「亜泰」の名を残すために亜泰グループが抜けてチーム名を維持した。Jリーグ出身のアタッカーが2人いる。
監督:陳洋(Chen Yang)
77年生まれ、現役時代は遼寧(解散した)でプレイ。指導者としては遼寧、U22代表などをへて地道に地味なクラブで実績残し、20年就任し1年目で2部昇格を果たした。

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注目選手

FW譚龍(Tan Long)
17年から在籍するエースストライカーで、昨年は2部15試合11得点で得点王に。アメリカで長くプレイし中国人初のMLS出場&得点を記録、中国国内ではなかなか結果出なかったが、長春で居場所を見つけた。185CMと長身だがウイングにも対応し、アシストも期待できる。

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MF陳柏良(Chen PoLiang 中華台北)
88年高雄出身の攻撃的MF、中華台北代表キャプテンで歴代最多出場&得点者。12年に深圳加入から上海申花、杭州、長春と渡り歩き中国大陸10年目になる。以前香港でもプレーしたMr.中華台北というべき存在。中国リーグでは自国人扱い。

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外国人

FWセルジーニョ(Serginho ブラジル)
昨年鹿島アントラーズより加入し10番を担う。

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FWエリキ(Erik Lima ブラジル)
昨年横浜Fマリノスに在籍。レンタル元のパルメイラスから加入。開幕戦で早速得点を決めている。

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FWジュニオール・ネグラン(Júnior Negrão ブラジル)
昨年蔚山現代でACL優勝&ACLとKリーグ得点王に輝いたベテランストライカー。35歳だが経歴見るとなかなか目が出ず苦労したんだろう、いっぱい稼いで点も決めていって欲しい。

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DFオコレ(Jores Okore 元デンマーク代表)コートジボワール出身で、アストンビラやFCコペンハーゲンなどでプレイ、EURO2012など8キャップ経験。

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FWジブコビッチ(Richairo Zivkovic オランダ)
フローニンゲン、アヤックス時代は期待されたFWだが伸び悩み、19年2部の長春に来たのは驚いた。昨年は広州富力(現広州城)にレンタルされている。今期はブラジル人トリオや譚龍との競争争いは厳しく、期待値はあまり高くなさそう。

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滄州雄獅(旧石家庄永昌 昨年16位 Cangzhou Mighty Lions)

昨年昇格も最下位16位で降格→王者江蘇の解散で繰上げ残留。最下位といってもレギュレーションに泣かされた感が強く、充分残留に値するチームではあった。このオフは石家庄→滄州と同じ河北省内でホーム移転&チーム名変更。王者江蘇などから計18人を獲得し移籍市場台風の目に。外国人選手も中国での経験長い実力者を揃えるが、大幅入替のためすぐ結果出るかは不明
監督:ゴトビ(Afshin Ghotbi イラン/アメリカ) イラン代表、清水エスパルス等へて、16年-18年、そして19年から再度クラブの指揮を執ると2部から昇格し、昨年は最終的に最下位になったが、第1ラウンドでは上位陣にも健闘し手腕は評価される。

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因みにフィットネスコーチにはデイビッドソン純マーカス

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注目選手

MF陳中流(Chen Zhongliu)
今期新加入。かつては杭州(現浙江)で期待され、当時監督の岡田武史やユース代表監督のオランダ人から高く評価された逸材だが見事に伸び悩み。19年は所属クラブなく、昨年2部蘇州でもぱっとしなかったが、復活なるか。

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外国人

FWムリキ(Muriqui ブラジル)
かつて広州全盛期を支えた黒豹は19年から石家庄に加入し、今期からキャプテン務める。スピードは流石に落ちたがその決定力は衰えていない。

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DFスンズ(Stoppila Sunzu ザンビア代表)
代表78試合、2012年アフリカネーションズカップ優勝メンバー。フランスリで主にプレイしていたが15年に上海申花に在籍、20年からまた中国へ。

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MFアフメドフ(Odil Ahmedov ウズベキスタン代表)
代表と上海海港ですっかりおなじみのセンターハーフ。昨年後半に天津へ加入したが、天津のごたごたで滄州へ加入。

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FWセンゴール(André Senghor 元セネガル代表)
長くUAEでプレイし15年に深圳、16年から内蒙古に在籍し中甲(2部)132試合68得点。セネガル代表8試合1得点。35歳ながら内蒙古がリーグ脱退のためフリーで獲得だし、中国に慣れており計算できるストライカー。

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FWディオマンディ(Adama Diomande ノルウェー代表)代表11キャップのストライカー。コートジボワールにルーツを持ち、ベラルーシ、ハル・シティ、MLSのロサンゼルスFCへて加入。

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